「6人乗り」発売で“前年比477％増”と爆売れするレクサス「LM」。実はアルファードと違う理由で売れていた

トヨタ アルファード

アルファードと違いコスパ重視のユーザーは買わない

多人数乗車が可能な高級車という点では、「キング・オブ・ミニバン」として定着しているトヨタ「アルファード」の存在は無視できません。

一方、前出の販売店関係者は「アルファードとの競合は意外なほどに少ない」としたうえで、次のように続けます。

「たしかに、発売当初はアルファードを少なからず意識していました。

実際、4人乗り仕様の500hエグゼクティブから発売したのは、メーカーとしてもアルファードとの競合を避けるねらいがあったのだと思います。

ただ、ふたを開けてみれば、アルファードと比較検討されるお客様はそれほど多くありませんでした。

というのも、LMは1500万円から2000万円という高価なモデルであるうえ、リセールバリューを考慮すると、正直言ってアルファードよりもかなり割高です。

もちろん、それに見合うだけの価値はあると思いますが、コスパを重視するお客様には選ばれにくいモデルであるのも事実です。

LMとアルファードはボディタイプこそ同じですが、お客様が求めるものが大きく異なるため、実際にはほとんど競合しないのだと思います」