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エコと愉しさの両立! ホンダ・レーシング試乗

速いドライバーは燃費もいい

NSXの年末恒例のイベントとして定着しているNSXフェスタ2009年ではちょっと変わった企画を行ってみた。NSXオーナーの論客とホンダの現役エンジニア、さらにNSXの開発に携わった上原繁元チーフエンジニアやNSXリフレッシュで手腕を発揮した製造部門の人達と一緒に「スポーツカーと環境」をテーマに議論したのだ。

「環境を語ると、NSXオーナーが自信を無くすからやめた方が良い」という反対意見もあったが、もともとNSXはアルミボディを採用したり、環境性能は悪くないし、むしろ「速さは効率」という思想は本田宗一郎さんからのホンダ伝説なのだ。その教えを受けた上原繁さんは「NSXの速さは倫理的であり、効率を求めた結果」とつねづね述べていたことを思い出した。

1980年代後半にホンダは栃木県にある技術研究所に隣接する敷地にアルミ専門工場までつくるビッグプロジェクトを決断した。その時のアルミボディの開発担当者だったエンジニアが現在の伊東社長だ。繰り返すが、F1もGTカーもスポーツカーも「速く走ることは効率を高めること」という教えに従って開発されている。

私がインストラクターを務めるNSXやポルシェのスクールではスムースなドライビングを教えているが、エコドライブとの共通点は決して少なくない。速いドライバーは燃費もいいし、タイヤも無駄使いしないのだ。

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