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ルーテシア試乗、イケてる仏製コンパクト!

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ルーテシア インテンス

デュアルクラッチとして屈指のデキ

ルーテシアは以前からBセグメントでは異例のロングホイールベース車だったが、それにしても2600mmとは……。これは兄貴分メガーヌより40mm短いだけで、プジョー308やシトロエンC4は2610mm、トヨタ・オーリスは新型ルーテシアと同寸の2600mm。新型ルーテシアはホイールベースだけなら最新Cセグメントとしても十二分に通用するほど立派になった。それでも、あくまでBセグメントだけに前後オーバーハングをギリギリ削って全長を抑制しているが、それでもたとえばVWポロより100mmも長い。

日本仕様のエンジンは最新設計の1.2リッター直噴ターボ。これは従来の1.6リッター自然吸気の代替として開発されたダウンサイジングエンジンで、本国ではカングーなどにも搭載されている。

このエンジンはなんとも律儀なフラットトルク型の特性で、本国では0.9リッター3気筒ターボでも普通に走るルーテシアには余裕たっぷり。センターコンソールのボタンでECOモードにしておくと、なんとなくもっさり感が否めないが、ノーマルモードで開放すれば小気味よく速い。

新しい6速デュアルクラッチ・トランスミッション(以下DCT)との組み合わせもバッチリで、スルリとナメるような変速や、つながりのいい加速マナーは、小気味はいいがシフトショックが気になるケースが多い同種パワートレーンでも、屈指のデキといってよい。

過給ラグがVWの同排気量シングルチャージより小さいエンジンもDCT向きだし、ルノーと同じくゲトラグ社製DCTを使うボルボもそうだが、こういう少しヌルッとさせる上質な変速はゲトラグの得意とするところ。また、欧州では数年前からディーゼル+DCTを市場投入しているルノーだから、DCTのチューニングにもすでに慣れている。

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