ポルシェを思わせる!? BRZサーキット試乗
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:中野 英幸
BRZの魅力をひと言で…というのはムリな相談だ。走りに関係するすべての要素がみごとに絡み合い、高い運動性能と素晴らしい乗り味を構築している。
ボディからしてみごとだ。剛性感だけでなく、ボディの入力を適度に逃がす“いなし”の発想を取り入れているのか、硬くても突っ張らない。ハードに走り込むとボディが第2のサスペンションとして機能し始めるところなど、ポルシェ・ボクスターやケイマンのような感覚がある。
だからこそハードなブレーキをしながらでも、ハンドルの微操舵に的確かつ素直に反応する。さらに言えば、相当な負荷をボディに与えるハードな走りをしている際でも、リアをわずかに滑らせる/派手に滑らせる、なんて繊細なコントロールが自在だ。
リアを滑らせながらハードに減速して狙った速度に合わせるとか、滑らせながら狙った走行ラインに乗せてなおかつカメラに向かって“カッコいい”姿勢を保つなんてことまで、腕に覚えのある乗り手なら意のままに出来るはずだ。
しかし、本当に着目してもらいたいのは、もっと基本的な部分にある。それが、“前後重量バランスの良さ”と“エンジンの良さ”が生み出す“ハンドリングの素直さ、奥深さ、自由度の高さ”だ。
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