ピックアップトラックとは?トラックとの違いや魅力・おすすめモデル11選【購入ガイド】
掲載 carview! 5
掲載 carview! 5
写真:アフロ
ピックアップトラックは、貨物自動車としてだけではなくアウトドアやレジャーなどにもおすすめのSUV的要素のある車です。2022年9月現在、日本での普及は多くありませんが、その性能や機能性が気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ピックアップトラックの魅力やトラックとの違い、おすすめのモデルを紹介します。輸入車や中古車で購入できる過去モデルもあるため、参考にしてください。
目次
ピックアップトラックは特に海外での人気が高いモデルです。迫力のある車体や悪路での走破性、大きな荷物の積載が可能な点が人気の理由となっています。日産・トヨタ・三菱など、日本の国内メーカーが海外で販売しているピックアップトラックは特に人気のようです。
ここでは、ピックアップトラックと通常のトラック(キャブオーバートラック)との違いや、国内で販売中のトヨタ「ハイラックス」について紹介します。
ピックアップトラックとは、キャビン後方に屋根のない荷室を備える小型貨物自動車です。日本の車検証ではエンジンルームが運転席の真下、またはシート後方に設置されたタイプが「キャプオーバー」、運転席と荷台が一体となったタイプが「ピックアップトラック」、別々になっているものがボンネットとされています。
国内の農作業用車として使われることが多い軽トラックは、キャブオーバータイプの軽自動車です。国内で販売されている作業トラックは、多くがボンネットタイプのキャブオーバーとなっています。
2022年9月現在、日本国内で販売されているピックアップトラックはトヨタの「ハイラックス」のみです。ハイラックスの基本スペックと価格帯は下記を参考にしてください。
駆動方式 | 4輪駆動(パートタイム4WD) |
---|---|
排気量(L) | 2.393 |
燃料消費率(WLTCモード、km/L) | 11.7 |
新車価格帯(税込) | 352万7,000~431万2,000円 |
中古車相場(税込) | 289万~677万5,000円 |
(2022年9月23日時点の情報)
ピックアップトラックは、SUVのような迫力のあるデザインと荷室の利便性が人気となっています。アウトドアやレジャー、仕事などで多くの荷物を載せる必要がある方には、特におすすめです。ここでは、ピックアップトラックの魅力を紹介します。
ピックアップトラックは乗車空間と荷台が分かれているため、大きな荷物でもシートを倒さずに積載できます。テント・サーフボード・スキー板など、汚れたり濡れたりしている荷物でも気にせず積めることが魅力です。
また、農作業・土木・造園業などの仕事にも役立ちます。軽トラックの積載量は最大350kgまでですが、トヨタのハイラックスは最大500kgまで積載可能なため、より多くの荷物を積めます。
国内で販売中のピックアップトラック「ハイラックス」は、自家用貨物車の1ナンバーです。自動車税の区分が「排気量」ではなく「最大積載量」によって決まるため、年間の税額は1万6,000円、自動車重量税の区分は「車両総重量が3t以下」のため、年額1万2,300円です。
ハイラックスに相当する排気量、重量の普通乗用車と比較すると、自動車税は約3万円、重量税は約1万2,000円安い計算になります。
(2022年9月23日時点の情報)
使い勝手がよく税金が安いというメリットがあるピックアップトラックですが、荷台があることや貨物車であることでのデメリットもあります。メリットとデメリットの両方をしっかりと理解し、購入を検討しましょう。ここでは、ピックアップトラックのデメリットを紹介します。
ピックアップトラックはデッキスペースに屋根がありません。ボディ自体は防錆鋼板や腐食に強い素材を使用するなどして雨風に強くなっていますが、荷物を積んでいる際の雨対策は必要です。
ハイラックスは公式オプションで「ソフトトノカバー」を追加できます。直射日光や雨から荷物を守れるようなカスタマイズができるため、ピックアップトラックを購入する際には雨対策のオプションもチェックしましょう。
自家用貨物車は車検証の有効期間が自家用乗用車と異なります。自家用貨物車の有効期間は車両総重量や軽自動車で異なりますが、8t未満の特殊貨物車に分類されるハイラックスであれば、初回は2年、2回目以降は毎年車検が必要です。
自家用乗用車の車検は初回3年、2回目以降は2年に1度であるため、間違えないように気を付けましょう。
2022年9月現在、日本国内で販売されているピックアップトラックは「ハイラックス」のみです。しかし、過去には日産やスズキなどからもピックアップトラックが販売されていました。ここでは、人気のあった日本国内のピックアップトラックを紹介します。
ダットサントラックは1946年に誕生した日産のピックアップトラックです。ダットサンは1931年に小型乗用車として誕生したモデルですが、戦後に2代目としてダットサントラック1121型が発売されています。
2012年に国内での販売が終了するまで、約1世紀近く名前が使われてきた歴史ある車です。2014年には新興国向けの低価格ブランドとして販売が再開されましたが、2022年4月に生産を終了しています。
ダットサンは生産終了しましたが、2020年には日産のピックアップトラックの歴史を継承した新型「ナバラ」が発売されました。現在も世界各国で販売されている人気のあるモデルです。中古車相場は、63万~269万円(税込)です。
(2022年9月23日時点の情報)
日産 サニートラックは1967年にダットサンサニートラックという名称で誕生し、1971年に2代目のB120型が発売されました。2代目は1994年の販売終了まで超ロングセラーとなった人気のピックアップトラックです。
生産が中止された現在でも、中古車市場ではレトロカーとして人気が高くなっています。中古車相場は、95万~485万円(税込)です。
(2022年9月23日時点の情報)
マイティボーイは1983年に発売されたスズキの小型ピックアップトラックです。当時人気のあった4人乗りの「セルボ」を、Bピラーから後部を変更して2シーターのピックアップトラックに仕立てたスタイルとなっています。
荷台の寸法は長さ660mm×幅1170mm×深さ400mmのため実用的ではありませんが、個性的でおしゃれなデザインが人気です。中古車相場は、25万~139.9万円(税込)です。
(2022年9月23日時点の情報)
ピックアップトラックは海外人気が高く、国内メーカーは日本国内ではなく海外向けのモデルを多数生産しています。ここでは、国内メーカーが生産する海外向けのピックアップトラックを紹介します。国内でピックアップトラックへの関心が高まれば、逆輸入される形で国内販売される可能性もあるでしょう。
D-MAXはタイで生産され、世界約100か国で販売されている「いすゞ」の1t積ピックアップトラックです。2019年に一新された現行モデルのデザインは、迫力のある分厚いボディシェイプと鋭い目つきのヘッドランプが特徴となっています。
ボディには高張力鋼板を採用して強度と剛性を向上させつつ、軽量化が実現されました。ディーゼルエンジン搭載の力強い加速と高い走破性も魅力です。
タイタンは2003年に日産がアメリカ市場に投入したフルサイズのピックアップトラックで、主にアメリカとカナダで販売されています。2022年8月には2023年モデルの新型バージョンが発表されました。
車体サイズが大きく、各グレードの個性に合わせた3種類のグリルデザインから選べることが魅力です。また、優れた走行性能や高い安全性能の搭載も人気の理由となっています。
ナバラは日産のピックアップトラックの歴史を継承し、2020年12月に新型モデルをタイで販売開始したモデルです。同時にメキシコおよび南米で販売されたものがフロンティアで、同じモデルでも名称が異なっています。
「頑丈」がデザインのテーマになっており、インターロッキングデザインのフロントグリルやC字型のヘッドランプで無骨さと大胆さ、スタイリッシュさのあるエクステリアとなりました。
先進の運転支援システム「ニッサン インテリジェント モビリティ」も搭載されているため、安全性と快適性も確保されています。
タンドラはトヨタが北米向けに販売しているピックアップトラックです。2022年春には新型モデルが発売されています。インパクトのある大型のフロントグリルやフルサイズのボディが特徴です。
インテリアではトヨタ史上もっとも大きな14インチのディスプレイをオプション追加することが可能となっています。また、最新鋭の「Toyota Safety Sense 2.5」が全グレードに設定された運転支援や安全性能の高さも魅力です。
大型で走破性の高いピックアップトラックは、海外での人気が高いモデルです。海外の自動車メーカーでも数多くのモデルが販売されており、日本国内で購入可能なモデルもあります。ここでは、国内で購入可能な輸入車のおすすめピックアップトラックを見てみましょう。
グラディエーター(Gladiator)は、アメリカ クライスラー社のジープから販売されているピックアップトラックです。人気車であるラングラーの4ドアモデルをベースに作られています。
3.6LのペンタスターV型6気筒のDOHCエンジンとロックトラックフルタイム4×4システムの搭載で優れた走破性を誇り、先進のセーフティ&セキュリティシステムの採用での安心感と安全性も魅力です。
シエラはアメリカのGMのひとつであるGMCが販売しているラグジュアリー感のあるピックアップトラックです。3人乗りのレギュラーキャブと5人~6人乗りのダブルキャブやクルーキャブがあり、6種類のエンジン、3種類のトランスミッションから選べます。
グレードのラインナップは、「Pro」「SLE」「ELEVATION」「SLT」「AT4」「AT4X」「DENALI」「DENARI ILTIMATE」です。洗練された室内空間やスマートな機能性も人気となっています。
F-150はアメリカのフォード社が生産販売しているピックアップトラックです。1列3人乗りのレギュラーキャブと2列5~6人乗りのスーパーキャブ、スーパークルーの3つのスタイルがあります。
現行グレードは3.3L Ti-VCT V6エンジンの「XL」「XLT」、2.7L EcoBoost V6エンジンの「Lariat」、5.0L Ti-VCT V8エンジンの「King Ranch」「Platinum」、3.5L EcoBoost V6エンジンの「Limited」「Tremor」、3.5L EcoBoost Hidh-Output V6エンジンの「Raptor」です。ボディカラーやスタイル、走破性で自分好みのモデルを選びたい方に向いています。
ラムはアメリカのダッジ社が販売しているピックアップトラックです。2019年に発売された新型モデルは、ビレットタイプの大型フロントグリルとLEDヘッドライトを採用したスタイリッシュなエクステリアとなっています。
オプション装備としてデュアルサンルーフや12インチのタッチスクリーンモニターが用意されるなど、ピックアップトラックとは思えない上質感のあるインテリアも特徴です。ACCやアラウンドビューモニター、フォワードコリジョンワーニング(前方衝突予測警報)など、先進の予防安全装備も搭載されています。
ピックアップトラックは、SUVのような高い走破性と優れた積載性が魅力です。日本での普及率は高くありませんが、SUV人気が加速するにつれてピックアップトラックにも徐々に注目が集まっています。
アウトドアやレジャーにも使える利便性と走行性能の高さは、ピックアップトラックならではの魅力です。新車を手に入れたいならトヨタのハイラックス、中古車なら旧車や輸入車も選択肢に入ります。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
レッドブルF1の新型マシン開発は、速さ向上が最優先。技術首脳ワシェが語る設計思想
24年ぶり復活!ホンダ新型「赤いプレリュード」日本初公開! 斬新シフト採用×シビックタイプRベース!? ホンダの最新2ドアクーペ、走りはどう?
意外な掘り出し物も? 中古EV購入時に注意すべきこと 走行距離が多くても検討すべき理由
BYD、最新先進運転支援システム「天神之眼」発表…全車に搭載へ
いすゞ一筋30年以上!「ジェミニ イルムシャーR」にあこがれて…意外と壊れない上にフィーリングがバッチリ! 10年前にオールペン済みです
若者はどうして会話のキャッチボールが苦手なのか? 新米のら猫コンサルが見た自動車ディーラー「若者のリアル」(10)
BMW伝説のバイクを再現! ヘリテージカフェレーサー「R 12 S」がカッコいい。200台限定で登場【新車ニュース】
初日はマルケス兄弟が1-2。上位7台が1分29台に突入し、ホンダ2台がトップ10入り/タイ公式テスト
東京駅八重洲口の地下に首都高の「乗客降り口」がある? 今年4月上旬から長期通行止めになる八重洲線のひみつ。【川辺謙一の「道路の雑学」Vol.5】
2025年春闘、自動車労組一時金要求で“大差”、トヨタ7.6か月、ホンダ6.9か月、日産5.2か月[新聞ウォッチ]
EV電欠時「現場駆け付け急速充電サービス」開始、より安心してEVに乗れる
日本では当たり前の「バック駐車」! 欧米では“逆”なのなぜ? 国内で「前向き駐車」が普及しない納得の「理由」とは
【BEV戦略は撤回】ボルボの頂点「XC90」が末期でも大幅改良の背景。BEVより注目度も高そう
ホンダの高コスパSUV「WR-V」が売れない!! 販売苦戦の二大要因と、なす術ナシの悲しい現実
【本当はどうなの?】「ZR-V」オーナーのリアルな〇と×。e:HEVの走りは「爽快」も…荷室と純正ナビに不満の声
スバルの看板「レヴォーグ」と新顔「レイバック」どっちを選ぶのが正解? 装備と価格でお得度が判明
【破談へ】ホンダ・日産の大合併を邪魔した“プライド”と日産を待ち受ける茨の道…再生への秘策はあるのか
【200万円台】ノアか、セレナか、ステップワゴンか?「Mクラスミニバン」最安グレードの勝者は?
大人気「ラダーフレーム車」が続々受注停止。リアルに買える硬派「トライトン」はどんなクルマ?
【今さら聞けないキャンピングカー】乗り心地のよい「バスコン」、トラックに載せる「トラキャン」って何?
【コペンの心臓を搭載】“速い軽”復活望む! ミライースGRスポーツコンセプトってどんなクルマ?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!