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ピックアップトラックとは?トラックとの違いや魅力・おすすめモデル11選【購入ガイド】

ピックアップトラックとは?トラックとの違いや魅力・おすすめモデル11選【購入ガイド】

写真:アフロ

ピックアップトラックは、貨物自動車としてだけではなくアウトドアやレジャーなどにもおすすめのSUV的要素のある車です。2022年9月現在、日本での普及は多くありませんが、その性能や機能性が気になっている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ピックアップトラックの魅力やトラックとの違い、おすすめのモデルを紹介します。輸入車や中古車で購入できる過去モデルもあるため、参考にしてください。

ピックアップトラックとはどのような車なの?

ピックアップトラックは特に海外での人気が高いモデルです。迫力のある車体や悪路での走破性、大きな荷物の積載が可能な点が人気の理由となっています。日産・トヨタ・三菱など、日本の国内メーカーが海外で販売しているピックアップトラックは特に人気のようです。

ここでは、ピックアップトラックと通常のトラック(キャブオーバートラック)との違いや、国内で販売中のトヨタ「ハイラックス」について紹介します。

作業トラックとの違い

ピックアップトラックとは、キャビン後方に屋根のない荷室を備える小型貨物自動車です。日本の車検証ではエンジンルームが運転席の真下、またはシート後方に設置されたタイプが「キャプオーバー」、運転席と荷台が一体となったタイプが「ピックアップトラック」、別々になっているものがボンネットとされています。

国内の農作業用車として使われることが多い軽トラックは、キャブオーバータイプの軽自動車です。国内で販売されている作業トラックは、多くがボンネットタイプのキャブオーバーとなっています。

国内モデルは現在「トヨタ ハイラックス」のみ

2022年9月現在、日本国内で販売されているピックアップトラックはトヨタの「ハイラックス」のみです。ハイラックスの基本スペックと価格帯は下記を参考にしてください。

駆動方式4輪駆動(パートタイム4WD)
排気量(L)2.393
燃料消費率(WLTCモード、km/L)11.7
新車価格帯(税込)352万7,000~431万2,000円
中古車相場(税込)289万~677万5,000円

(2022年9月23日時点の情報)

ピックアップトラックが持つ魅力

ピックアップトラックは、SUVのような迫力のあるデザインと荷室の利便性が人気となっています。アウトドアやレジャー、仕事などで多くの荷物を載せる必要がある方には、特におすすめです。ここでは、ピックアップトラックの魅力を紹介します。

仕事やレジャーに使える

ピックアップトラックは乗車空間と荷台が分かれているため、大きな荷物でもシートを倒さずに積載できます。テント・サーフボード・スキー板など、汚れたり濡れたりしている荷物でも気にせず積めることが魅力です。

また、農作業・土木・造園業などの仕事にも役立ちます。軽トラックの積載量は最大350kgまでですが、トヨタのハイラックスは最大500kgまで積載可能なため、より多くの荷物を積めます。

普通乗用車より税金が安い

国内で販売中のピックアップトラック「ハイラックス」は、自家用貨物車の1ナンバーです。自動車税の区分が「排気量」ではなく「最大積載量」によって決まるため、年間の税額は1万6,000円、自動車重量税の区分は「車両総重量が3t以下」のため、年額1万2,300円です。

ハイラックスに相当する排気量、重量の普通乗用車と比較すると、自動車税は約3万円、重量税は約1万2,000円安い計算になります。
(2022年9月23日時点の情報)

ピックアップトラックのデメリットとは?

使い勝手がよく税金が安いというメリットがあるピックアップトラックですが、荷台があることや貨物車であることでのデメリットもあります。メリットとデメリットの両方をしっかりと理解し、購入を検討しましょう。ここでは、ピックアップトラックのデメリットを紹介します。

デッキスペースの雨対策

ピックアップトラックはデッキスペースに屋根がありません。ボディ自体は防錆鋼板や腐食に強い素材を使用するなどして雨風に強くなっていますが、荷物を積んでいる際の雨対策は必要です。

ハイラックスは公式オプションで「ソフトトノカバー」を追加できます。直射日光や雨から荷物を守れるようなカスタマイズができるため、ピックアップトラックを購入する際には雨対策のオプションもチェックしましょう。

初回以降は毎年車検を受ける必要がある

自家用貨物車は車検証の有効期間が自家用乗用車と異なります。自家用貨物車の有効期間は車両総重量や軽自動車で異なりますが、8t未満の特殊貨物車に分類されるハイラックスであれば、初回は2年、2回目以降は毎年車検が必要です。

自家用乗用車の車検は初回3年、2回目以降は2年に1度であるため、間違えないように気を付けましょう。

人気を集めていた日本の旧車ピックアップトラック3選

2022年9月現在、日本国内で販売されているピックアップトラックは「ハイラックス」のみです。しかし、過去には日産やスズキなどからもピックアップトラックが販売されていました。ここでは、人気のあった日本国内のピックアップトラックを紹介します。

日産 ダットサントラック

ダットサントラックは1946年に誕生した日産のピックアップトラックです。ダットサンは1931年に小型乗用車として誕生したモデルですが、戦後に2代目としてダットサントラック1121型が発売されています。

2012年に国内での販売が終了するまで、約1世紀近く名前が使われてきた歴史ある車です。2014年には新興国向けの低価格ブランドとして販売が再開されましたが、2022年4月に生産を終了しています。

ダットサンは生産終了しましたが、2020年には日産のピックアップトラックの歴史を継承した新型「ナバラ」が発売されました。現在も世界各国で販売されている人気のあるモデルです。中古車相場は、63万~269万円(税込)です。
(2022年9月23日時点の情報)

日産 サニートラック

日産 サニートラックは1967年にダットサンサニートラックという名称で誕生し、1971年に2代目のB120型が発売されました。2代目は1994年の販売終了まで超ロングセラーとなった人気のピックアップトラックです。

生産が中止された現在でも、中古車市場ではレトロカーとして人気が高くなっています。中古車相場は、95万~485万円(税込)です。
(2022年9月23日時点の情報)

スズキ マイティボーイ

マイティボーイは1983年に発売されたスズキの小型ピックアップトラックです。当時人気のあった4人乗りの「セルボ」を、Bピラーから後部を変更して2シーターのピックアップトラックに仕立てたスタイルとなっています。

荷台の寸法は長さ660mm×幅1170mm×深さ400mmのため実用的ではありませんが、個性的でおしゃれなデザインが人気です。中古車相場は、25万~139.9万円(税込)です。
(2022年9月23日時点の情報)

国内メーカーが生産する海外向けピックアップトラック4選

ピックアップトラックは海外人気が高く、国内メーカーは日本国内ではなく海外向けのモデルを多数生産しています。ここでは、国内メーカーが生産する海外向けのピックアップトラックを紹介します。国内でピックアップトラックへの関心が高まれば、逆輸入される形で国内販売される可能性もあるでしょう。

いすゞ D-MAX

D-MAXはタイで生産され、世界約100か国で販売されている「いすゞ」の1t積ピックアップトラックです。2019年に一新された現行モデルのデザインは、迫力のある分厚いボディシェイプと鋭い目つきのヘッドランプが特徴となっています。

ボディには高張力鋼板を採用して強度と剛性を向上させつつ、軽量化が実現されました。ディーゼルエンジン搭載の力強い加速と高い走破性も魅力です。

日産 タイタン

タイタンは2003年に日産がアメリカ市場に投入したフルサイズのピックアップトラックで、主にアメリカとカナダで販売されています。2022年8月には2023年モデルの新型バージョンが発表されました。

車体サイズが大きく、各グレードの個性に合わせた3種類のグリルデザインから選べることが魅力です。また、優れた走行性能や高い安全性能の搭載も人気の理由となっています。

日産 フロンティア/ナバラ

ナバラは日産のピックアップトラックの歴史を継承し、2020年12月に新型モデルをタイで販売開始したモデルです。同時にメキシコおよび南米で販売されたものがフロンティアで、同じモデルでも名称が異なっています。

「頑丈」がデザインのテーマになっており、インターロッキングデザインのフロントグリルやC字型のヘッドランプで無骨さと大胆さ、スタイリッシュさのあるエクステリアとなりました。

先進の運転支援システム「ニッサン インテリジェント モビリティ」も搭載されているため、安全性と快適性も確保されています。

トヨタ タンドラ

タンドラはトヨタが北米向けに販売しているピックアップトラックです。2022年春には新型モデルが発売されています。インパクトのある大型のフロントグリルやフルサイズのボディが特徴です。

インテリアではトヨタ史上もっとも大きな14インチのディスプレイをオプション追加することが可能となっています。また、最新鋭の「Toyota Safety Sense 2.5」が全グレードに設定された運転支援や安全性能の高さも魅力です。

輸入車のおすすめピックアップトラック4選

大型で走破性の高いピックアップトラックは、海外での人気が高いモデルです。海外の自動車メーカーでも数多くのモデルが販売されており、日本国内で購入可能なモデルもあります。ここでは、国内で購入可能な輸入車のおすすめピックアップトラックを見てみましょう。

ジープ グラディエーター

グラディエーター(Gladiator)は、アメリカ クライスラー社のジープから販売されているピックアップトラックです。人気車であるラングラーの4ドアモデルをベースに作られています。

3.6LのペンタスターV型6気筒のDOHCエンジンとロックトラックフルタイム4×4システムの搭載で優れた走破性を誇り、先進のセーフティ&セキュリティシステムの採用での安心感と安全性も魅力です。

GMC シエラ

シエラはアメリカのGMのひとつであるGMCが販売しているラグジュアリー感のあるピックアップトラックです。3人乗りのレギュラーキャブと5人~6人乗りのダブルキャブやクルーキャブがあり、6種類のエンジン、3種類のトランスミッションから選べます。

グレードのラインナップは、「Pro」「SLE」「ELEVATION」「SLT」「AT4」「AT4X」「DENALI」「DENARI ILTIMATE」です。洗練された室内空間やスマートな機能性も人気となっています。

フォード F-150

F-150はアメリカのフォード社が生産販売しているピックアップトラックです。1列3人乗りのレギュラーキャブと2列5~6人乗りのスーパーキャブ、スーパークルーの3つのスタイルがあります。

現行グレードは3.3L Ti-VCT V6エンジンの「XL」「XLT」、2.7L EcoBoost V6エンジンの「Lariat」、5.0L Ti-VCT V8エンジンの「King Ranch」「Platinum」、3.5L EcoBoost V6エンジンの「Limited」「Tremor」、3.5L EcoBoost Hidh-Output V6エンジンの「Raptor」です。ボディカラーやスタイル、走破性で自分好みのモデルを選びたい方に向いています。

ダッジ ラム

ラムはアメリカのダッジ社が販売しているピックアップトラックです。2019年に発売された新型モデルは、ビレットタイプの大型フロントグリルとLEDヘッドライトを採用したスタイリッシュなエクステリアとなっています。

オプション装備としてデュアルサンルーフや12インチのタッチスクリーンモニターが用意されるなど、ピックアップトラックとは思えない上質感のあるインテリアも特徴です。ACCやアラウンドビューモニター、フォワードコリジョンワーニング(前方衝突予測警報)など、先進の予防安全装備も搭載されています。

まとめ

ピックアップトラックは、SUVのような高い走破性と優れた積載性が魅力です。日本での普及率は高くありませんが、SUV人気が加速するにつれてピックアップトラックにも徐々に注目が集まっています。

アウトドアやレジャーにも使える利便性と走行性能の高さは、ピックアップトラックならではの魅力です。新車を手に入れたいならトヨタのハイラックス、中古車なら旧車や輸入車も選択肢に入ります。

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