24年度も販売1位の「N-BOX」がライバルより高くても売れるワケ。一方話題の「ジョイ」は実際あまり売れていない!?

ホンダ N-BOXジョイ

ライバルより高いもの先進安全装備などが充実

さらに、競合車種との比較について、販売店担当者は次のように話します。

「他社の同クラスと比較した際、N-BOXの最大の強みは、やはり広々とした室内空間と充実した装備内容にあると思います。

たとえば、よく比較されるダイハツの『タント』は148万5000円～、スズキの『スペーシア』は153万100円～と、N-BOXのベースモデル（173万9100円）よりもやや価格が抑えられている印象です。

しかし、N-BOXは、軽自動車としては十分な走行性能や、ベースグレードでも標準装備となるACCや車線維持機能を含む充実した先進安全装備、電気式パーキングブレーキなどが高く評価されており、それが選ばれる理由のひとつになっていると感じます。

納期についても、全グレード共通で比較的安定しており、在庫車両であれば2～3週間、受注生産でも1か月程度での納車が可能です」

N-BOXは、2025年上半期の軽四輪車新車販売台数において10万3435台を記録していますが、2位であるスペーシアとの差は約1万9000台あまりです。

N-BOXジョイの具体的な販売台数は公表されていませんが、今後もライバルとの熾烈な競争を勝ち抜くには、N-BOXジョイの売れ行きが大きく作用するかもしれません。

（終わり）

（写真：ホンダ、スズキ、ダイハツ）