【幻想崩壊】補助金頼みでも売れないBEVが、なぜ今“高すぎ・使えない・価値が落ちる”の三拍子揃ったしくじり車種になったのか
掲載 更新 carview! 文:編集部 211
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急激すぎる電動化の波が一服し、米国ではエンジン車への回帰の兆しすら見える自動車業界。EV後進国と非難されてきた日本のユーザーとしては思わずほくそ笑んでしまう展開だが、世界中でバッテリー電気自動車(BEV)の販売に陰りが見えるなか、日本での販売を強化するメーカーも少なくない。
ただ、ユーザー目線では今もハイブリッド車などとは異なり、十分な下調べなしに購入すると痛い目を見ることもある。そこで今回は、主に新車の購入を検討しているユーザーに、EVはやめておいた方がいい理由を紹介する。
まず、主要メーカーのBEVに対する態度の豹変ぶりを見てみよう。BEV化に最も熱心だった企業のひとつであるメルセデスは「2030年に新型車の100%をBEV化」という目標を早々に取り下げ、エンジン開発を再開した。
また、環境コンシャスなイメージが定着しているボルボも、以前は「2030年の新車BEV化」を掲げていたが、現在は「同年に新車販売の90%以上をBEVまたはPHEV化」と大きく軌道修正している。
加えて、インド資本のジャガーは「2025年から完全EV化」という目標を取り下げてはいないが、ブランド自体が風前の灯火だ。さらにわかりやすい例では、ドイツ勢と同じ「2030年の新車BEV化」を掲げていたステランティスが、BEV専用だったフィアット「500e」のプラットフォームにエンジンを載せてハイブリッド化すると発表した。
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