夏タイヤ性能も高いミシュランのクロスクライメートだが、オールシーズンタイヤの過信は禁物
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:日本ミシュランタイヤ 2
掲載 更新 carview! 文:五味 康隆 /写真:日本ミシュランタイヤ 2
テストコースでは、ミシュランのベーシックタイヤ「エナジーセーバー」と比較することができた。スラロームもある高速路は「トヨタ C-HR」、ハンドリング路は「VW ゴルフ」、ウェット路は「日産 セレナ」での試乗だ。
高速路の静粛性や乗り心地は同レベルだが、ハンドルの初期応答性能、特にスラロームでの切り返し操作を含めた応答がエナジーセーバーよりもダイレクトで優れている。レーンチェンジなどでハンドルの切りすぎが抑制され、姿勢変化少なくドシッと走れる。
ウェットハンドリングでは、横方向の踏ん張り感、特に旋回中のハンドルの手応えで勝っている。V字型のサイプが横方向からの入力ではヨレにくいためか、感覚だけならスポーツタイヤのような手応えとコントロール性を示す。しかも、排水性が良いのか水深のあるエリアでも的確に路面を掴んでいる感覚だ。
ただ、追い込んで滑りそうな限界付近になると、ブロックがクニッと急激によれて不安感が漂う。とはいえ、このタイヤでスポーティな走りはしないはずだ。
ブレーキ性能もエナジーセーバーとほぼ同等のレベルで、こんなにドライ&ウェット性能が高いタイヤで雪道を走れるの? と心配になるほど。
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