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夏タイヤ性能も高いミシュランのクロスクライメートだが、オールシーズンタイヤの過信は禁物

重視したのはウェット→ドライ→雪→アイスの順番

クロスクライメートはヨーロッパ圏を中心に2015年に登場。ミシュランのお膝元であるフランスや、高い性能を必要とするドイツ、さらには目の肥えたユーザーが多いとされるイギリスで高い評価と実績を重ね、満を持して、最も過酷な冬期路面環境の日本市場に導入が始まったわけだ。

クロスクライメートが重視する性能は、市場ニーズに沿って、ウェット→ドライ→雪→アイスという順番。スタッドレスタイヤはブロック剛性が低いので、ウェットとドライの制動距離が長いという弱点が開発の背景にある。スタッドレスで最も求められるアイス性能が4番目? と思うかもしれないが、それを求めるならオールシーズンタイヤをそもそも選ぶべきではない。

こうして開発された「雪も走れる夏タイヤ」の素性に飛び道具はなく、トータルバランスによる仕上げとしか言えない。コンパウンドは低温でも発熱しつつ、発熱し過ぎないシリカを、独自ポリマーを使いながら高密度分散。そのうえで雪のグリップ効果を狙ってV字型のユニークなトレッドパターンを採用している。

また、進行方向側のブロックの角に面取り加工を施し、強いブレーキ時にブロックが倒れて接地面積が減る現象に対応。ブロックのサイプの奥には、当然ながら倒れ込みを防ぐ立体サイプも採用されている。

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みんなのコメント

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  • 2020/1/19 18:44

    違反報告

    Vシェイプのトレッドパタンによって前進時はタイヤ両サイドに排水する性質を持たせたため、
    逆回転時はタイヤ中央部に向かって水分を集めることになると思います。
    ベクター4シーズンのように細かいサイプも切ってないし、バック時用注意タイヤでしょう。
    またブレーキング時も同じことが言えるのでツルツルの圧雪路でブレーキングも要注意だと思います。

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