新型「アクア」と「ヤリス」を比較してみてわかった“性格の違い”
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一 113
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一 113
以上モロモロ述べてきたが、結論としての新型アクアの評価――なんて偉そうなモノではなく「感想」にすぎないが――と、新型アクアとヤリスの差異は、おおむね以下のとおりとなるだろう。
●「超絶上質!」というほどではないが、このクラス・この価格としては十分納得できる上質さを随所に備えたコンパクトカーである。静粛性も高い。
●車内は広い。後席に人を乗せるかどうかはわからないが、この広さは「気分的な余裕」には確実につながるだろう。
●燃費は良好。評価(感想)のためのフル加速や120km/h巡航なども交えながら、エコ運転はいっさい気にせずガンガン走っても実燃費は25km/Lぐらい。いつもの感じで運転すれば、燃費は明らかにもっともっと伸びるはずだ。
●ただし全体的に「落ち着きすぎ」といったきらいはある。車というものに「刺激」はあまり求めない世代や人にとってはちょうどいい塩梅だが、「刺激」も求めたいのであれば、多少後席が狭くても、多少乗り心地が悪くても、デザインも走りもそれなりにホットなヤリス ハイブリッドを選んだほうが、おそらくは満足できるだろう。
以上である。落ち着いた、それなりに上質なコンパクトカーを、近年の車としては安価な予算で手に入れたいのであれば、うってつけな車のひとつである。
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