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頑固さの中にある革新 最新5シリーズ試乗

オーナーの期待に応える“正常進化”

話題になるクルマには2種類あって、「待ってました!」というファンが多いものと予期せぬ驚きをもたらすものがある、と思う。BMW・5シリーズは前者の典型のようなクルマだ。1962年にデビューしたノイエクラッセに端を発するBMW伝統のサルーンであり、「5シリーズ」という名前も1972年に登場した520i以降、連綿と受け継がれている。1972年からの累計販売台数は555万台(!)を超え、先代、先々代と販売面で成長を続けている。

一方で、ファンの期待が高まるほど、その期待に応えるのが難しいのも事実である。その上、5シリーズが属するアッパーミドル・クラスはリーマンショックの影響をモロに受けている。かつて5シリーズのプロダクト・マネージャーだったクリスティアン・ボルド氏に、開発にあたっての苦悩を聞いたところ、意外な答えが返ってきた。

「5シリーズのマーケットが大きく変わったとは思っていません。オーナーの80%が5シリーズから5シリーズに乗り換えるという、BMWへの理解が深い顧客です。だからこそ、私たちは従来のオーナーが納得して新型へと乗り換えてくれるような装備の充実や内装の質感の向上を行ないました。ライバルを観察することは重要ですが、周囲の動きにあわせて方針を変えるのではなく、5シリーズと顧客の間に築いた絆を強めることを重視した製品開発を行ないました。BMWの販売台数のうち半数は3シリーズですが、5シリーズは利益の半分程度を生み出しています。だからこそ、新型5シリーズでは従来の顧客の期待に応えるだけの高いクオリティを実現するのは当然の義務だと考えています」

楽観的なのか、製品に自信があるのか。結論から先に言ってしまえば、新型5シリーズは正常進化ではあるが、開発陣が自信を持てるほどに進化が激しいのだ。

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