ミトのTCT仕様に試乗 遅れてきた“真打ち”
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
改めて見るとミトのデザインは凄い。ある種のエレガントさを持ちつつ、キュートで玩具っぽさもある。新しさと古さも共存している。この複雑さがシンプルな古典的リバイバルであるBMWミニやVWニュービートルとは違う魅力だろう。ネタ元はネオクラシックとも言うべき8Cであり、その生い立ちが独特の贅沢かつ濃厚な味わいを醸し出しているのだ。
走りだが、久々に乗ると驚くのがしっかり感だ。厳密に言えば、止まった時はさほどでもない。ドイツのVWほどの密閉感、ドアの剛性感はないし、内装の建て付けも感激するほどではない。ただし、走り出すと要所要所がしっかりしているのがわかる。フロアに妙なばたつき感はないし、硬めの足回りなのに道路の継ぎ目での強い振動も入ってこない。全体に一体感があり、乗り心地は初期型よりこなれてるように思う。
なによりもステアリングフィールだ。まずドライブモードを「N(ノーマル)」モードにし、普通に走っていると若干軽めだが、それでも剛性感は十分。肝心のパワートレインにしても絶対パワーは、相変わらず大したことはない。というか「N」だとかなり大人しめの印象だが、効率のいいTCTもあって遅さは感じない。ただ、シフトチェンジは思ったほどダイレクト感はなく、中で人が操作しているような独特の間がある。そこはVWのDSGとの大きな違いだ。ちなみにアイドリングストップは、ブレーキからアクセルに急激にペダルを踏み換えると、一瞬エンジンのリスタートが追いつかなくなる時もあるが、それは意地悪に見た場合。ほぼ問題はない。
しかしひとたびアクティブな「D(ダイナミック)」モードにすると性格が変わる。特にエンジンは中間トルクの盛り上がりが強烈で、初期型のMTと比べて遜色ないどころか、ピックアップはより鋭い。さらに加えて、感触が良くなるのは、ステアリングだ。元々剛性感は高いがより重く、より遊びがなくなり、追従性が良くなる。
例えばタイトなコーナーで多少オーバースピードで飛び込んでもノーズはステアリング操作にしっかり付いてくるし、リアが飛び出ることもない。TCTの反応も申し分なく、結構ギリギリで攻めてるはずなのに、渡ってるロープは思ったより太い。飛ばしても妙に安心感があり、楽しい。それがこのミトなのである。
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