エクストレイル、デザインが流麗になった理由
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
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気になる走りだが、今回試乗が許されたのはミニオフロードコースのみ。その分、世界初ともエクストレイル初とも言われる「アクティブライドコントロール」や「アクティブエンジンブレーキ」「コーナリングスタビリティアシスト」などの新ハイテク装備はほとんど試せなかったが、多少はわかった。
まずは直噴化によってJC08モード燃費を最良16.4km/Lにまで上げた2リッター直4+CVTは、ちょっとした急な登り坂でもトルク十分で特に問題ナシ。旧型譲りの電子制御式のオールモード4×4-iも、相変わらず素早く4WDモードになり、滑りやすい土の坂や岩路面でも困らなかった。それと今回付いたアドバンスドヒルディセントコントロールは下り坂でさしあたり作動。とはいえ本当の走破性能は、もっと本格的な悪路や雪道に行かないとわからないだろう。
それより今回遂にエクストレイルにも最近の潮流である「エマージェンシーブレーキ・パッケージ」が選べるようになり、低速での衝突被害を低減する日産初のエマージェンシーブレーキや、ペダル踏み間違い衝突防止アシスト、車線逸脱警報(LDW)や進入禁止標識検知などが装着可能になった。
機能については他社とそう大差ないが、凄いのは値段で日産のシステムはシンプルな単眼カメラとソナーのみなので実質セット価格は7万7700円。ステレオカメラによるスバル・アイサイトの10万円を凌駕するレベルで今後この手のハイテク安全がますます安さ競争になっていくことを実感。賛否両論であろうデザインと共にどんどんモダン化していくエクストレイルを改めて噛みしめたのでありました。
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