プジョー3008に試乗! センス溢れる“笑う猫”
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:小林 俊樹
この種のクルマにとって重要なユーティリティーはどうか? まずは後席スペースだが、ベースとなった308に対してホイールベースが5mmしか長くなっていないことに加え、後席にスライド機構が無いこともあって、レッグスペースは全長4365mmのクルマとしては広め、という控えめな表現にとどまる。フロントシートバック形状の見直し等によって308比で40mmほど拡大したものの、まるでリムジンのようなとか、大柄な男性が悠々と足を組んで、というような表現は使えない。
ただし、室内高と室内幅は前後席ともにかなり拡がっているため、複数人数で乗り込んだ際の広々感は308を確実に凌ぐ。後席にあえてスライド機構を組み込まなかったのは、このゆとりの室内幅を最大限利用するためだろう。後席を後方にスライドさせるためには、リアサスペンションの出っ張りを避けるためにシート幅を狭める必要が出てくるからだ。
ラゲッジルームは308の348リッターに対し432リッターを確保。後席を倒せば1241リッターまで拡がる。308SWの508リッター/1736リッターには及ばないものの、308SWの最大値は着脱式シートを5脚すべて取り外した場合で、使い勝手なら3008の方が上だ。しかも3008には大きな空間を様々なシーンで活用できる工夫が凝らされている。
そのひとつが上下2分割式テールゲートで、小さな荷物の出し入れは上部ゲートのみを使って手軽に、下部ゲートも開ければ大きな荷物も楽に積み下ろしできる。さらに3段階の高さ調整式フロアボードを活用すれば、日常的な買い物からキャンプまで、常に最適の使い勝手を提供してくれるというわけだ。
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