国産ミニバンのアンチテーゼ=プジョー308SW
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:齋藤 正
もしも貴方がフツーの国産ミニバンに少々飽き気味で、しかし両親と同居してるとか、親戚が近所に住んでるなど、3列シート車が迫られる状況ならば、ぜひコイツを考えていただきたい。「プジョー 308SW」。昨年出たばかりの新世代フレンチハッチ・プジョー308に追加された派生車種だが、注目の3列目は正直オマケ程度。最初から多人数乗車を想定して開発された国産ミニバンに比べると、居住性や乗り降りのしやすさでどうしても劣る面がある。
ところがそれでもフランス車ならではの走り味やデザイン、新世代のハッチバックとして考えられた308ならではの上質感を持っており、非常に個性が強い買い物なのだ。価格は300万円後半と安くはないが、生粋のフランス車ファンやクルマを趣味と考える人、絶対的に他人とは違うものを求める人に注目されており、事実、昨年9月の追加ながら、6月頭から日本で発売されている308シリーズ全販売の4割を占めるに至っている。
今やコイツが事実上の日本における308シリーズのメイングレードであり、これぞ“日本向けの308”なのだ。つくづく3列シートの要求度合いが高い日本。個性派のファミリー層にはぜひ一度試して欲しいクルマである。
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