300万円近い価格でも7割が選択の売れ筋。新型「デリカミニ」の“全部乗せ”グレード「デリマルパッケージ」の“裏の意味”が意外すぎる！

三菱 デリカミニ

7割以上が選択する「デリマルパッケージ」の真意

気になる価格は、196万4600円〜290万7300円。

つい、300万円近いトップグレードの「T プレミアム デリマル パッケージ（4WD）」に目がいってしまいがちだが、実は新旧の同一グレード間の値上げは約11〜13万円ほど。昨今の値上げ事情や改良の中身を見れば、そこまで大幅な値上げ感はない。

その「デリマルパッケージ」は、12.3インチディスプレイを含む「コネクトナビパッケージ」（オプション価格：39万9300円〜58万800円）などが標準装備される「全部乗せ」グレード。

筆者は最初その名称から「デリ丸の柄がシートに入って、巨大デリ丸のぬいぐるみでも付いてくるのか？」なんて思ったが、関係者によると「デリマルパッケージ」は、全部乗せを意味する「デリカまるっとパッケージ」の略だそうだ。聞いた瞬間ずっこけてしまいそうになったが、至極真面目な話だそうで、当初はリリース文に記載するつもりだったという。

そんな全部乗せの「デリマルパッケージ」だが、初期受注では7割以上のユーザーがこちらを選択しているといい、中村氏も「少し高いが、商品としての価値がお客さまに受け入れられていると確信している」と述べる。すでに4000台以上の注文が入っており、発売までに1万3000台まで伸ばしたいと鼻息は荒い。

「（新型デリカミニを）私なりにひと言で表すとしたらば、軽自動車の既成概念を破壊するクルマ（中村氏）」

硬派で無骨、WRCやパリダカのイメージが強い三菱だが、「超新型」と銘打つデリカミニは、三菱ブランドに新たな広がりをもたらす1台になるかもしれない。

（終わり）

（写真：三菱）