300万円近い価格でも7割が選択の売れ筋。新型「デリカミニ」の“全部乗せ”グレード「デリマルパッケージ」の“裏の意味”が意外すぎる!
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 78
掲載 carview! 文:ハシモトタカシ 78
特にデザインは、好評だった半円形の瞳のような愛くるしいヘッドライトと「ダイナミックシールド」の組み合わせを引き継ぎつつ、よりワイドになった前後スキッドプレートや立体感のある「DELICA」ロゴの採用など、アウトドアイメージをさらに高めているのが特徴だ。
ともすれば「ほとんど同じ」と捉えられかねないが、好評なデザインをあえてそのまま踏襲している。そのためCMでもあえて「超新型」と謳っているのかもしれない。
中村氏は「新型デリカミニは重要な戦略的役割を担っている。(中略)2030年に向けて国内の販売規模を1.5倍ぐらいにしたい。そのためには、我々のブランドでは取り漏れている30〜40代のファミリー層や女性に対し三菱を選択肢に入れてもらうということが重要」と話す。
デリカミニは、まさに30〜40代のファミリー層や女性からの支持も高く、デリカミニを入り口として「デリカD:5」や「アウトランダーPHEV」といった三菱のほかのモデルへの波及効果を狙っているそうだ。営業担当によると、実際デリカD:5の販売は非常に好調で、デリカミニからの波及効果を実感しているという。
ちなみに余談だが、ドライブモードを切り替えた際にディスプレイに表示されるイラストには、デフォルメされたデリカミニが描かれており、なんとも可愛らしい表情なので気になる人はぜひ実車で確認してみてほしい。こういった細かな演出が、前述のターゲット層に効いてくるのだろう。
なお、エンジンは「BR06型」を踏襲する。エンジン部品のフリクション低減やCVTの変速プログラムの改良により燃費はわずかに向上しているが、今回マイルドハイブリッドシステム非搭載となった。
コストや重量との兼ね合いもあるだろうが、「アウトランダーPHEV」や「eKクロス EV」をはじめ、電動化を積極的に押し進めている三菱なので、イメージ的には残しておいた方がよかったのではないだろうか。
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