新型7シリーズに海外試乗。日本導入モデルのラインナップは?
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
掲載 更新 carview! 文:萩原 秀輝/写真:BMWジャパン
ただ、日本よりも少し高い速域(追い越し車線では140km/hくらい)で高速道路のコーナーに進入する際に、ステアリングの切り始めに一瞬だけあいまいな応答性を示す領域が認められた。走行モードをコンフォートから自動制御のアダプティブやスポーツに切り替えると気にならなくなる。ところが、翌日に試乗した730dではコンフォートでも気にならなかっただけに、駆動方式に4WDシステムのxDriveを採用したことかロングホイールベース仕様だったことが影響しているのかもしれない。
その意味では、レポーターとしては駆動方式がFRで標準ホイールベースである730dの走りが好みに合っていた。試乗車はその他の機能が750Li xDriveと同じだったので、超しなやかな乗り心地と、カーボン・コアの威力により遮音効果が極めて高く、タイヤが路面のザラつきを拾ったときに聞こえるゴーッというロードノイズが見事なまでに抑えられ、圧倒的に優れた静粛性を獲得していた。
そうした最高級サルーンならではの走りが精神的なゆとりを生み、コーナーが連続する場面では高速道路だけではなく山岳路でも、走行モードの選択スイッチに手を伸ばす気分にさせられてしまう。そのあたりが、またいかにもBMWらしい。
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