日産セレナe-POWERはミニバンながら運転も楽しめるドライバーズカー。値引き交渉の健闘を祈る
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹/写真:編集部 13
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まずは「家族向けの車」としてのセレナe-POWERについて述べる。
居住性や積載性の良さ、あるいはさまざまな装備類の使い勝手の良さについては、巷間言われているとおりというか、もっと言ってしまえば「カタログにうたわれているそのまんま」である。
日産セレナは5ナンバーサイズミニバン(編集部注:セレナは5ナンバーサイズがベースですが、ハイウェイスターのグレードはエアロパーツ装着で3ナンバーとなります)のトップランナーのひとつであり、そんなトップランナー(というかドル箱)の現行世代だけあって、あちこちの使い勝手が悪いはずがない。
運転席からの視界は良好であり、5ナンバーサイズにもかかわらず2列目シートはなかなか快適で、3列目も決して「オマケ」ではない広さがある。そしてシートアレンジも多様かつ楽勝であり、乗り降りや車内での移動も非常にやりやすい。
5ナンバーサイズミニバンの場合は、走りうんぬんよりもこういったところ(居住性やら使い勝手やら)がさしあたっての最重要ポイントとなるため、このあたりの優秀さはメーカーからしてみれば「当然」といったところなのだろう。
そのうえで、e-pOWERは大変に「静か」である。
窓を開けていると実はエンジン音がけっこううるさかったりもするのだが、コンバーターが発する高周波ノイズを抑え込む4層構造の専用フロアカーペットを採用しているほか、遮音フィルム入りのフロントガラスも採用されているため、窓を閉めてさえいればセレナe-POWERの車内は走行中であってもかなり静かだ。車内で楽しく談笑するにも、あるいはドライバー以外の者がぐっすり眠るにも、この静寂っぷりは大きく貢献するだろう。高速走行中の風切り音も、かなり上手に抑えられているとの印象を受けた。
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