FFか4WDか? 150psか190psか? 新型ミニ・クロスオーバーのベストグレードを考える
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:篠原 晃一
それに対して40kg-m以上の大トルクに大径18インチホイール、そして可変ダンパーを備えたクーパーSDはまさにゴーカートフィールだった。SDエンジンはとにかくすごいトルクとパワーだ。そして、もっとも硬派なスポーツモードでは油断すると切り遅れるほどパワステがズシッと重くなり、体感的にはほとんどロールしなくなる。それに組み合わせられる4WDシステムは優秀で、スロットルオンでグリップを失いかけた瞬間にリアにトルクを吸い出し、最終的にはシレッと御しきってしまう。
クーパーSDはそこいらのCセグホットハッチ以上に鋭く走るスポーツ車だが、いかんせんツルシの本体価格で500万円近い。さらに可変ダンパーや、定番装備がまとまったPEPPERパッケージ(電動テールゲートやリアカメラ、パーキングアラームなどが含まれる)、そしてピクニックベンチその他の内外装アクセサリーをちょっと追加するだけで、あっという間に500万円前半に達してしまう。
まあ、FFのクーパーDでも400万円近い。どうせ400万円級の高額車なら、個人的にはさらに約30万円フンパツして、今回試乗できなかったクーパーDの4WDあたりが、新型クロスオーバーではもっともバランスよく魅力的に思える。ミニのディーゼルは150ps版でもトルクがありあまっており、オンロードでも穏やかに走るなら4WDはあったほうがいい。
パワートレーンや装備類を考えれば実質的には先代から値上げしていない……とBMWジャパンは主張するが、ミニ・クロスオーバーはコンパクトSUVとしては絶対的に高額車である。ただ、各部のクオリティは完全に1サイズ上のCセグSUVのレベルにあり、実物に触れてみれば、モノとしては極端に割高には感じないとも思うが。この「実際のサイズより、モノとしてのデキと質感は1クラス上」という点だけは、BMWミニが最初から厳格に守り続けているコンセプトである。
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