本当に実現!? トヨタとスズキとダイハツが合作する“1Lスポーツ”まとめ
掲載 更新 carview! 文:小林 秀雄 119
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2019年8月に資本提携に関する合意書を締結したトヨタとスズキ。同じ軽自動車メーカーのダイハツを子会社に持つトヨタが、ライバル企業であるスズキと正式に資本提携を結んだことにより、呉越同舟と当時大変な話題になりました。
その後、協業による具体的な成果として、22年7月にはトヨタの「ノア/ヴォクシー」がスズキにOEM供給され、新型「ランディ」として発売。また、インドではスズキの現地子会社であるマルチ・スズキ・インディアが開発した新型SUV「グランドビターラ」をトヨタにOEM供給。トヨタの現地子会社であるトヨタ・キルロスカ・モーターの工場で生産され、「アーバンクルーザーハイライダー」として発売されています。
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そもそも両社が提携した目的ですが、トヨタが持つ電動化技術、スズキが持つ小型車技術という強みを活かして商品補完を進めること、商品の共同開発や生産領域での協業に取り組むこと、と公表されています。
トヨタのフルハイブリッドとスズキのマイルドハイブリッドがともに採用されている「グランドビターラ」と「アーバンクルーザーハイライダー」は、まさにそんな目的を具体化した端的な例と言えるでしょう。
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<写真:グランドビターラ>
そして最近、一部メディアからはダイハツも含めた3社で、新たなモデルを共同開発しているという噂が報じられています。それが、トヨタのグローバルプラットフォームとスズキの1.0Lマイルドハイブリッド、そしてダイハツが「コペン」で採用している外装の着せ替え技術DRESS-FORMATION(ドレスフォーメーション)を採用した、小型のミッドシップスポーツだというではありませんか。
<写真(ページトップの写真も):東京モーターショー2015年で発表された「トヨタ S-FR」は全長約4mのミッドシップで4人乗り、MTトランスミッションを装備していた。>
すべて予想の範囲内ではありますが、具体的には「ヤリス」などと同じGA-Bプラットフォームのフロントサスペンションを流用しながら、ボディとシャシーをミッドシップ用に新開発。「スイフト RSt」(2020年に生産終了)などに搭載されていたK10C型1.0L直列3気筒ターボにISGを加えたマイルドハイブリッドを搭載。全長4200mm、ホイールベース2550mmほどのコンパクトな2シーターで、予想価格は220万~280万円などと報じられています。
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ホンダの「S660」が姿を消したことにより、小型ミッドシップスポーツはマーケットから不在となっていますので、もし本当にそんなプロジェクトが実現したら夢のような話です。では、仮に実現するとして、どこで生産することになるのでしょうか?
>>S660(2022年生産終了)ってどんなクルマ? 価格やスペック情報はこちら
第一候補としてあがりそうなのは、大阪にあるダイハツの本社(池田)工場内に設けられているコペンファクトリーではないでしょうか。そもそも本当にコペンのドレスフォーメーションを採用するのであれば、逆に他の工場で対応するのは難しいでしょう。そこにトヨタとスズキがハードウェアを持ち寄り、ダイハツは工場の稼働率を上げられれば三方よしとなりそうです。
「GR86」と「BRZ」の例や、BMWと協業した「スープラ」の例のように、もはや他社とコストを分かち合いながらでないとスポーツカーを開発できない時代。ぜひ国内3メーカーがトリオを組んで誕生させる新型ミッドシップスポーツの実現をこの目で見てみたいものです。
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写真:トヨタ、スズキ、ホンダ
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