間もなく予約開始のレクサスLM。中国で3000万円超えも日本での価格はどうなる?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:トヨタ自動車 66
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2023年に開催された上海モーターショーで、ひときわ注目を集めたのが世界初公開されたレクサス新型「LM」です。
その堂々たるボディと豪華な内装は、すでに高級ミニバンとしての地位を欲しいままにしているトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」をさらに凌ぐものであり、「LS」や「LC」、「LX」と同じ“L”で始まるそのモデル名からも、新型LMがレクサスの新たなフラッグシップモデルの1つであることがうかがえます。
新型LMは、2023年秋にも日本国内へと導入されることが明らかとなっています。2023年8月末(執筆時)では、具体的な投入時期やグレード構成、価格などについてレクサスからの公式なアナウンスはありません。
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しかし、中国をはじめとするいくつかの国や地域では新型LMの正式発表が開始されており、価格や仕様についても明らかになりつつあります。また、日本国内でも、一部の得意客に対しての案内が始まっているといいます。
今回はそれらの情報をもとに、日本における新型LMの価格を予想してみたいと思います。
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新型LMの最重要市場になると見られている中国では、8月7日に新型LMの正式発表が行われています。
中国における新型LMは、2.5Lハイブリッドを搭載する「LM350h」と2.4Lターボハイブリッドを搭載する「LM500h」が設定されており、「LM350h」は6人/7人乗り仕様、「LM500h」は4人/6人仕様を選択することが可能です。
エントリーグレードとなる「LM350h」の7人乗り仕様は119万9000元(約2400万円)、中間グレードとなる「LM500h」の6人乗り仕様が138万元(約2760万円)、そして最上級グレードとなる「LM500h」の4人乗り仕様が158万元(約3160万円)と発表されています。
もし、日本でもこれと同等の価格で販売されることになると、ロールスロイスやベントレー、メルセデス・マイバッハといった超高級ブランドと競合することになります。
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ただ、日本ではこれよりも低い価格で販売されると見られます。
新型LMは三重県のいなべ工場で生産されることが明らかにされており、中国をはじめとする各市場へは日本から輸出される形となります。
中国では完成車の輸入に対して最大で15%の関税を課しており、新型LMもその対象となります。また、日本から中国への輸送費や昨今の円安も考慮すると、日本における新型LMの価格は、中国の約60%程度になると考えられます。
つまり、「LM350h」の7人乗り仕様は約1440万円、「LM500h」の6人乗り仕様は約1660万円、「LM500h」の4人乗り仕様は約1900万円となることが予想されます。
この価格帯は、LSやLXとも重なるものであり、ラインナップ全体のバランスを見ても妥当なものと言えそうです。
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中国仕様の新型LMを見ると、エントリーグレードであっても十分以上の装備が備わっていることがわかります。
具体的には、オットマンやマッサージ機能の備わる2列目シート、スマートフォンのようなハンドヘルド式のマルチファンクションコントロールパネル、64色のアンビエントライトなどが標準装備となっています。
高級カーペットやワイドフィットヘッドレスト+ピロー、ヒノキをテーマにしたフレグランスなど、2列目シートをより快適にする装備についてはオプションとなっていますが、レクサスのフラッグシップモデルだけあり機能装備に妥協はありません。
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中国をはじめとする海外市場では、エントリーグレードの「LM350h」から販売・納車が始まるようです。英国では11月より納車を開始することが明らかにされており、そのほかの国や地域でもそれに近いタイミングでの納車開始になると予想されます。
一方日本では、最上級グレードの「LM500h」の4人乗り仕様から販売を開始し、それ以外のグレードについては順次追加していくとされています。
これには、6月に発売されたトヨタの新型アルファード/ヴェルファイアとの競合を避けることに加え、海外市場とは逆の展開とすることで、納期の短縮化を図る狙いがあると見られます。
こうした状況を考慮すると、日本における新型LMは、早ければ9月中にも予約受注を開始し、10月から1月にかけて発売される可能性が高いようです。
ただ、予約受注が開始されて以降多くのオーダーが入ることは間違いなく、当面は入手困難な状況が続くことが確実視されています。
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