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エグゼなKカーが登場 タントエグゼをレポート!

標準的なソフトな仕立て

ライバルに先んじてダイハツが採用したCVTは軽自動車の走りを劇的に進化させた。何しろ最大トルク6.6kg-mというNAユニットの決して豊かとは言えない出力を効果的に引き出して、 タントより軽いとは言え、それでもこれだけ嵩のある、空気抵抗だって良くはないはずのボディをしっかり走らせてしまうのだから。

それもギリギリまで絞り出している感じではない。80km/h走行中でもエンジン回転数は3000rpmを下回っていて、遮音材の追加、最適配置と相まって、室内は騒々しさとは無縁。きっとその差は1人で乗っている時はもちろん、会話を楽しみながらのドライブでは更に大きな違いとして感じられるだろう。

乗り心地は基本的にソフトな仕立てだが、大きな入力に対してゴム質の当たり感を示すなど、フィーリングは標準的な軽自動車のそれ。上質と謳うのであれば、もう少ししっとりとした感じが出てもいい。現状、乗り味に関しては高級という感じではないというのが正直なところだ。

フットワークも同様。145/80R13というタイヤサイズはパワーを考えれば理解できるが、この車重に対しては頼りなさも感じる。走りの質に於いても高級という言葉を意識するならば、乗り心地だけでなく安心感についても考慮してほしい。

更にもう一点。寝かされたAピラーがわりに太めなせいもあって、交差点などでは鬱陶しく感じることがあった。止まっている時にはそこまで気にならなかったところなので、試乗の際には是非この辺りも確認を。

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