シリーズ一番人気の「A5スポーツバック」は予算の振り分けがキモ?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一
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昨年A4がモデルチェンジした際、アウディはライバルに対して遅れていた先進安全装備(ADAS)のレベルを一気に取り戻した。複数のカメラとミリ波レーダー、それに超音波センサーなどを駆使して自車の周囲ほぼ360度を監視し、障害物の接近をドライバーに知らせる。
今回試乗した「A5スポーツバック 2.0 TFSI クワトロ スポーツ」の場合、アウディプレセンスシティ(車両だけでなく歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキ)、全車速対応ACC(渋滞時にステアリングもアシストしてくれるトラフィックジャムアシスト付き)、アクティブレーンアシスト(車線逸脱警報および車線維持アシスト装置)などが標準装備される。
加えて、セーフティパッケージという21万円のセットオプションをオーダーすれば、アウディプレセンスリア(接近する後続車を検知して自動的にブレーキがかかるなど追突に備える)、サイドアシスト(後側方からの車両の接近を検知するいわゆるブラインドスポットアシスト)などが付く。このセットオプションにはリアサイドエアバッグなども含まれるので、付けるに越したことはない。
スタイリングに関してはプロからも市場からも評判が高かった先代モデルの方が好きという人がいてもそれを否定することはできないが、定量化できる動力性能、燃費、安全と言った性能面については間違いなく全方位的に正常進化していた。
本体価格は686万円。ただし、強くオススメしたバーチャルコックピットとダンピングコントロール付きスポーツサスを付けると21万円プラス。さらにセーフティパッケージを付けると21万円プラス、写真のマタドールレッドを望めば8万5000円プラス、19インチタイヤを望めば17万円プラス、Bang&Olufsenが17万円プラス……と底なしのオプションリストが待ち受けるので商談は冷静に。
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