新型レクサスRXに試乗。クルマ好きにとっての狙い目グレードはどれ?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:小林 俊樹 1
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なぜ、これほど大上段に構えたのか?といえば、4代目はより“RXらしさ”を凝縮する方向に舵を切ったからだ。3代目からは弟分の「NX」が登場し、ブランドの新たなエントリー役を担当し、さらに「LX」が登場してプレステージな部分を担当する。このことにより、「RX」は中心部分のぎゅーっと凝縮された層に照準を当てることができるようになった。
狙いは、「力強さ」と「大人の色気」の両立だ。なんだか、イマドキのハリウッド映画に登場する“パワフル女子”のようだが、今、世界中がそうしたキャラクターに惹かれているのは事実だ。女優でいえば、映画『ターミネーター』のサラ・コナー役のエミリア・クラークだったり、映画『ゼロ・グラビティ』のライアン・ストーン博士を演じたサンドラ・ブロックだったりといったところだろうか。強靭な精神を持ちながらも、どこか女性らしい色気のある役柄を思い浮かべつつ、「RX」を眺めてみる。
全長×全幅×全高=4890×1895×1710mmのスリーサイズは、先代と比べて全長が伸ばされた結果、サイドビューは伸びやかな印象を増した。浮いたように見えるリアクォーターのデザインが、疾走感を増している。同時に、大きな菱形のボディで凝縮感を持たせて、18インチ/20インチの大径タイヤで踏ん張り感のあるプロポーションを作っている。
エッジの効いたシャープさと、凹面を使って豊かに変化する面がコントラストしており、大型のスピンドルグリルや3連LEDのフロントランプとあわせて、既視感のないスタイリングを得た。サイドに回りこむリアランプがL字型に光り、シーケンシャルのターンランプを新採用するなど、細部の演出にも余念がない。実は、ボディカラーでかなり印象が異なるのだが、全10色のうち、レッドマイカやグラファイトブラックといった光沢のある濃い目のボディカラーを選ぶと、艶やかな印象が増す。
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