新型レクサスRXに試乗。クルマ好きにとっての狙い目グレードはどれ?
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:小林 俊樹 1
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エントリーとされる「RX200t」ですら充分な走行性能を備えるのだから、262ps/335Nmを生む3.5L V6エンジンと電気モーター(167ps/335Nm)を組み合わせたハイブリッド機構を備える「RX450h」など必要なのか?と首をかしげつつ、試乗に連れ出してみた。
結論を先に言ってしまえば、18.8km/Lという燃費面での優位点に加えて、大ぶりなボディに見合うだけのパワフルさを備えており、より上質なSUVだと感じた。実のところ、先代のアトキンソンサイクルを採用したエンジンは、時折、こもり音がして煩わしかった。が、新型ではプレミアムSUVを名乗るに相応しい静粛性を得ている。
一方で、エンジン車と比べて130kg以上も重い重量級のボディにもかかわらず、スポーティな走りもできる。街中を流すシーンでは「ノーマル」のまま粛々と走り、場合によっては「エコ」で低燃費走行に徹する。いざ、アクティブな走りを欲すれば、「スポーツ」「スポーツS+」といったスポーティなモードでパワフルな走りにも対応する。
なかでも、RX450hの"F SPORT"仕様で「スポーツS+」を選ぶと、パワートレインとハンドリングがスポーティな制御となる上に、電動アクティブスタビライザーの制御が加わって、スポーティ仕様を自負するに相応しい走りっぷりを見せる。
RX450hの4WD仕様では、独立したリアモーター(68ps/139Nm)を駆動させるE-Fourを搭載している。従来からの前後の加重配分に基づく制御に加えて、旋回時のスリップ率やヨーレイトのフィードバック制御を加えることによって、狙ったラインに沿ってカーブを曲がれるように後輪のトルクを調整することができる。こちらも残念ながら試すチャンスは得られなかったが、電気モーターの制御は瞬時にできるため、いざ滑り出したときにリアの電気モーターに素早いフィードバック制御ができることは容易に想像できる。
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