マツダ新型「CX-5」ディーゼルはなさそうだし値段も上がりそうで…本当に大丈夫なの？ 元オーナーだからこそ気になる5つの不安

新型CX-5

物理ボタンがない…一気に未来へ行きすぎたデジタル化

（4）インパネはディスプレイが大きくてクールだけど、操作系が未来へ行きすぎでは？

マツダって運転環境作りに一家言ある会社なんですよね。だから世間の流れなんて気にせず、センターディスプレイは視界の邪魔とならないように天地高を抑えた超横長型とし、見やすいように（タッチパネル操作性は配慮せず）乗員から離してフロントウインドウに近づけて配置し、タッチパネル操作しなくてもいいようにセンターコンソールにコントローラーを用意していました。

しかし、新型は特大サイズのディスプレイを乗員の近くに配置。見るからにタッチ操作を意識したものです（センターコンソールのコントローラーも見当たらない）。

まあ、それはいいでしょう。時代の流れもあるし、ユーザーニーズの変化もありますから（そもそも「CX-60」の国内仕様では不可だったタッチパネル操作ができるようになったのは筆者的にも大歓迎）。

ただ、一気にデジタル化を進め、オーディオやエアコン温度設定の物理ボタンまでなくしてしまったのはどうなんでしょうかね。

海外にはそういうクルマもあるのは事実。でも国内だとトヨタもスバルも大きなディスプレイ装着車でもオーディオやエアコンの基本操作は物理的なコントローラーを残していて、それがとても扱いやすいのもまた事実だし。

次期CX-5はこれまで抑えていた操作系のデジタル化が2ステップも3ステップも一気に進んでしまった印象で、それはちょっと先へ飛び過ぎのような。果たしてユーザーは付いてこれるか？ ……杞憂であってほしいなあ。