新エンジン搭載が“吉”C4&C4ピカソに試乗
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
今回のエンジンの変更は、フォルクスワーゲンがゴルフを中心に展開中の、エンジン小排気量化および過給器化による燃費性能の向上を中心としたエコムーブメントに、シトロエンが対応したものと考えていいだろう。だとすると、今や7段DSGさえ駆使するフォルクスワーゲンに対してトルコン式4段ATというのは劣勢を免れないが、しかし実際にドライビングしてみると、新1.6リッターエンジンとフランス製の“AL4”電子制御4段ATの組み合わせは、ちょっと意外なほど心地好い走りを見せてくれた。
乗ったのは5ドアのベーシックモデルたる「C4 1.6」だが、その加速感、意外なほど軽快なのである。このモデル、車重1300kgと、旧型の1.6リッター5ドアより30kg軽く、それでいてエンジンのパワーは110psから120psに、トルクも15.3kg-mから16.3kg-mへとアップしているのだから、その軽快さも納得できる。というわけで、試乗時のようなドライバー1人乗りの状態では、「C4 1.6」のパフォーマンスはまったく充分だったといえる。しかもそれに加えて、これまで何かと不評を買うことが多かった“AL4”4段ATも存外にマトモな振る舞いを見せ、少なくとも試乗ルートのような郊外の道路では、シフトタイミングに関しても、シフトショックに関しても、明確な不満を感じることはなかった。
一方、シャシーが主役となる乗り心地やハンドリングの分野では、C4はもともと光るものを持っていた。クルマの走行距離が少なかったためもあって、走り出した途端には「シトロエンとしては脚が硬いな」と思ったが、スピードを上げるとそういった印象は薄まっていき、いいフランス車に独特の、当たりが柔らかくてしかもフラットな乗り心地をはっきり実感できるようになった。しかもシトロエンは、そういう乗り心地とアンダーステアの軽いオン・ザ・レール感覚のコーナリングとを両立させているところが魅力なのを、高速道路のランプウェイのカーブを回ったりすると、はっきり実感することができる。若干ハンドリングの手応えは異なるものの、プジョーにも同様のことがいえるが…。というわけで新型C4、燃費がどの程度向上しているかについては不明だが、動力性能に関しても乗り心地やハンドリングに関しても、明らかに好感度を増していると思った。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
チップ・ガナッシと離別するキャデラックの新たな提携先をめぐるウワサ。英国籍チームが有力か
半数のF1チームが「利益を上げている」とマクラーレンのブラウンCEO。リバティの買収が与えた影響を指摘
存在感スゴイ! 新型「超スポーティ“ワゴン”」初公開! 斬新光るグリル&テールライト採用! 3リッター6気筒エンジン搭載の「E53」欧州に登場へ
アルピーヌ、F1技術も注入の『A110 Rチュリニ』の2回目の受注を開始。4月15日までの限定40台
ローソン、現時点ではF1での将来に向けた計画はないと語る「準備を整えておくことが大切。うまくいけばチャンスが来る」
VW、中国車への関税「危険」と反対 EU規制めぐり各メーカーの "立ち位置" 鮮明に
レクサス「IS F」でド迫力のドリフトを同乗体験できる! 4月開幕の「フォーミュラドリフトジャパン」は新イベントも要チェックです
ラスト6分で勝利を掴んだデレトラズ「チャンスが見えた」。敗れたブルデーは接触に苦言/セブリング12時間
これは1台満足EVだ! ボルボEX30は、サスティナブルでもガマンいらずの「使える」EVだった
エステバン・グエリエリが世界戦にカムバック。新興ゴート・レーシングのFL5シビックRで参戦へ/TCR
J SPORTSが3月23~24日のスーパーGT富士公式テストを生中継&ライブ配信
小っちゃくてもインパクト大!ユニークなスモールカーが大集合 キラメッセぬまづ
【訃報】篠塚建次郎氏…WRCとパリダカで日本人初優勝、生涯現役を貫いたレジェンド
青のストライプと真っ赤な内装、どちらがお好み? 「コルベット」特別仕様車は限定40台
【ズルいぞトヨタ!】欧州版「ヤリス」の商品改良が日本版より豪華&内容充実な“裏事情”とは
【やっぱり出るの?】開発継続が確認された新型「コペン」は定石通りこの夏に登場するのか
「トライトン」の悪路走破力がパジェロ級。SUVの洗練か、ピックアップの可能性か、そこが問題だ!
日本も常識になりそうな「オールシーズンタイヤ」ってなに? 財布と場所と面倒を同時に解決
ついに3000万円台に突入ダ! 「ニッサン GT-R」2025年モデル発表。伝説は続くのか…?
ホンダ ヴェゼル新型予告! シティ派からアウトドア派へ転向!? “ハントパッケージ”ってなんだ?
【言わんこっちゃない!】世界でEVの逆回転始まる! 中国の弱点を攻めるトヨタの粘り勝ち