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新エンジン搭載が“吉”C4&C4ピカソに試乗

クルマ好きにアピールする要素を持ったMPV

走り出して実感する美点は、C4ハッチバックの場合と概ね共通する。まず、動力性能がスペックから想像する以上であること。1660kgの車重をターボ付きとはいえたった1.6リッターの4気筒と4段ATで走らせるというと、悲観的にならざるを得ないが、実際はそうではない。これも少なくとも1人乗車時には、という注釈つきだが、発進の瞬間を含めてトロい印象はない。24.5kg-mの最大トルクを1400-3500rpmという広い範囲で発生するトルク特性が、その存外に活発な走りの一因なのは間違いない。同様に、ある程度スピードが乗ってからの中速域での追い越し加速など、けっこう爽快だったりする。

4段ATにもかかわらず、EGSと同様にステアリングパドルを備えているのもC4ピカソの特徴のひとつで、しかもそれがF1マシーンと同じステアリングコラム固定式なところも泣かせる。実はこれ、WRCに出ているかつてのクサラやC4ラリーからきたもので、そのスポーティな操作感覚はセバスチャン・ローブがC4ラリーで味わっているものと同様なのかもしれないと想像すると、モータースポーツ好きは嬉しくなるはずだ。

ピカソのもうひとつの特徴は、これもC4ハッチバックと同じく、乗り心地とハンドリングの絶妙なバランスである。まず乗り心地は、ハッチバックより明らかに柔らかく、低速でもクルマの動きがゆったりしていて、なにやらちょっとハイドロニューマチック系シトロエンを連想させる。実はC4ピカソ、乗員の数や荷物の量によってリアの車高が変化するのを嫌って、車高を一定に保つエアサスペンションをリアに標準で備えている。つまり実際に、後ろ半分はハイドロニューマチックに近い構造を持っているのだ。

その結果、シトロエンらしい当たりの柔らかい乗り心地で乗員を包んでくれると同時に、コーナーではその外観から想像するよりずっとアンダーステアの軽い、ニュートラル感覚のコーナリングを示してドライバーを驚かせる。サスペンションがソフトだからそれなりにロールするものの、ドライバーの狙ったラインを外さない、見た目の印象よりずっとスポーティな身のこなしを持ったMPVなのである。この記事を担当する『carview』の編集者曰く、自分がどうしても7人乗りのミニバンの類を買わなくちゃならないとしたら、これを選ぶというクルマがC4ピカソなのだという。C4ピカソはたしかに、クルマ好きをその気にさせる要素を持ったMPVだといえる。

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