努力で掴み取り、最後まで噛み合わなかった歯車。下田紗弥加の夢はまだ続く【D1GP最終戦レポート】
掲載 carview! 文:編集部 2
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最終戦を終え一息ついた11月下旬、改めて下田選手に23年シーズンを振り返ってもらった。
「去年はベスト8まで進めたので、今年は1回でもベスト4に進むことを目標にしていた。そのためにマシンを進化させ、練習量も増やして技術も上げた。でも結果は去年よりも良くなかった。目標には届かなかったけれど、これが勝負事なんだなって。
でもこれが全然ダメだったとかではなくて、負けるってことは絶対原因があるので、1つ1つ原因を洗い出して、悪い時も悲観せず『こういうこともあるな』っていうモチベーションでまた進んでいきたい」
『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。』とは、名将・野村克也監督の残した言葉である。オートポリス戦での“徹夜のエンジン載せ替え”など、チームとしても多くの修羅場を経験し、成長できた1年だった。最後に来シーズンの抱負を聞いた。
「とにかく自分らしく走りたい。人って経験を重ねると走りも丸く収まっていくけど、『コイツ次何やってくるんだろう!?』っていう走りをしたい。そうじゃないと観ている人が面白くないと思うんですよ。みんなをワクワクさせるから応援したくなる、そんな走りをしたい。
この人の運転、安心して観ていられるね、って思われるのはちょっとイヤ(笑)。D1GPは来年で3年目。もう新人じゃないけど、やっぱり勢いよく、トゲトゲでいきたいですよね(笑)」
イタズラっぽく笑いながら話してくれた下田選手。結果が欲しくなり、周囲から結果を求められる3年目、「来年は勝ちに行きます!」といった月並みなセリフを期待したこちらの想像力を軽やかに飛び越えていく。
「ほかの人から見れば150%の力で走っているんだけど、本人にとってはその150%が常に安定した領域、そんなドライバーになりたい……できるかな?(笑)」
先日、練習中ガードレールにぶつかり、サーキットから十万円以上の修理費の請求が来た下田選手。理想のドライバーになるために必要なことを聞いたら次のように返ってきた。
「破産するくらい練習から攻め込め! これ来年の目標です(笑)」
期待や想像を超えるからこそ人は感動する。来年も、我々の想像を超えさらにスケールアップした下田選手を観られることは間違いなさそうだ。歯車さえ噛み合えば、結果は自ずとついてくるだろう。
下田紗弥加(しもだ・さやか)
プロドリフトドライバー、群馬県安中市観光大使、群馬県渋川市応援大使、サーキットハワイ アドバイザー 、D1 NEXT10YEARS広報部長、東京中日スポーツ/トーチュウモタスポアンバサダー。
千葉県に生まれ、好奇心旺盛で活発な一般家庭の普通の女の子として育つ。学生時代はバレーボールに打ち込み、インターハイや全国大会に出場、プロリーグを目指していたが、怪我に悩まされバレーボールの道を諦める。
夢破れていた時に観たD1GPに魅了され、ドリフトに全てをかけようと決心。働きながら貯金をし、練習に打ち込む為に仕事を辞め、練習用の車を購入し、マニュアル免許を取得。南千葉サーキットを拠点としている「車楽人ドライビングスクール」と出会い、サーキットに年間160日以上通いつめた結果、ドリフトを始めて2年目でD1Aライセンス(ドリフト全日本大会出場権利)を獲得し、2018年からD1Lightsシリーズに参戦。
2019年、中国・北京で開催されたインターナショナルドリフトレディース大会で世界チャンピオンを獲得。2022年にD1GP初出場を果たし、D1史上女子選手初のベスト8進出(2回)、そして第8戦では女子最高位の7位と好成績を上げた。
ついこの間まで、モータースポーツに縁もゆかりも無かった素人の女子が、今ではドリフト世界最高峰のD1GPに参戦し、その頑張る姿を通して世界の人々に元気や希望を与えるべく「ドリフトエンターテイナー」として活動している。
24年シーズンは、1月12日から14日にかけ東京オートサロン2024の会場で行われる「D1キックオフドリフト」からスタートする。
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