新型アテンザ、ディーゼルか? ガソリンか?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
ディーゼルエンジンの出来映えが素晴らしいらしい。しかもスタイリッシュだ。そんな理由から評判のいいアテンザだが、真の魅力は、実のところカタログを端から端まで熟読しても見つけることはできない。なぜなら、燃費やら最高出力やら最大トルクやらサスペンション形式やら、そういったカタログスペックでは表せない部分にこそアテンザの非凡さが隠されているからだ。
まずはディーゼルエンジンを搭載したセダンのMTに乗り込んだ。いまやこのクラスでMTを用意していることすら珍しいのに、ディーゼルエンジンに6速MTを組み合わせてしまうあたり、マツダは本当に面白いメーカーだ。しかし、実際に運転してみれば、なぜマツダがディーゼル+MTのような、もはや一部の商用車でしか見られない珍妙な組み合わせをあえて投入してきたかが、たちどころに理解できる。
気持ちいいのだ。それも想像を遙かに超えるレベルで。2.2L直列4気筒直噴ターボディーゼルは、ディーゼルエンジンの常識を覆す14という低圧縮比を実現。後処理装置なしで日本の排ガス規制をパスした画期的なクリーンディーゼルエンジンだ。低圧縮比は排ガスのクリーン化だけでなく、エンジンの各パーツにかかる負荷を低減することにも成功。実際にピストンを手に取ってみれば、従来の重くてゴツいディーゼル用とはまるで別物であることがわかるはず。重量はガソリンエンジン用ピストンに近い。
ピストンが軽ければ、その分、吹け上がりや吹け落ちが素早くなるのは容易に想像できるだろう。事実、アテンザのディーゼルエンジンは、右足の動きに即応して即座に吹け上がり、吹け落ちる。そしてディーゼルエンジンとは思えないほどトップエンドまでスムースに回り、かつ騒音レベルも異例に低い。それでいて、最新のディーゼルエンジンの持ち味である、低回転域から沸き上がる太くてフラットなトルクもきちんと備えているのだ。
ここまで書けばだいたいのイメージはつかめたのではないだろうか。そう、日常域では1-3-5といった“飛ばしシフト”を涼しい顔で受け入れるほどの柔軟性に富み、いざ鞭を入れれば気持ちのいいサウンドを聴かせながら鋭く回り切る。それがアテンザのディーゼルMTだ。トルコンのスリップ領域を極限まで減らした6速ATとのマッチングも素晴らしいが、もし貴方がドライビング体験を通じて新鮮な驚きを味わいたいのなら、ディーゼル+6MTの組み合わせに注目してみることを強力にオススメする。
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