【新型試乗】カワイイだけじゃ売れない時代に、あえて“ほぼ300万円の軽”を出した三菱の読み。新「デリカミニ」の正体

三菱 デリカミニ Tプレミアム DELIMARU（デリマル）パッケージ

納得できる“約300万円”の中身

デリカといえば三菱自慢の悪路走破性の高いミニバンの名前だ。その名前を使うからには軽自動車といえども悪路走破性をおろそかにできないということで、4WD車にはわずかに大径のタイヤを採用して最低地上高160mmを確保した。

一方で、ドライブモード自体はFFにも4WDにも備わっており、ルークスにはないグラベルやスノーモードが選べる。グリップコントロール、ヒルディセントコントロール、ヒルスタートアシストなど、悪路で役立つ機能も充実させた。

快適装備も走りの装備も充実させた結果、価格は高くなった。試乗したTプレミアム デリマルパッケージ（4WD）だと290万7300円だ。諸費用を含めると300万円を大きく突破する。

まぁ新車の4割は軽自動車だ。ファーストカーとして使うユーザーも多い。同価格帯の小型車と比べたうえで、あえて軽自動車を選ぶ人も少なくない。こういう全部載せ軽自動車があってもいいはずだ。

「無駄に高いわけではなく、ライバルがオプション設定している、あるいは装備できないものも標準装備しているので、じっくり比べてほしい」と開発者。スズキ、ダイハツ、ホンダを焦らせる面白い存在だ。

（おわり）

写真：三菱自動車、編集部

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