三菱アウトランダーPHEVには、電動化された未来も悪くないと思わせる親しみやすさがあった
掲載 更新 carview! 文:伊藤 梓/写真:編集部
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三菱のクルマと言えば、個人的には「四駆で、ゴツくて、荒れた道でもモリモリ走る」という印象が強く、最新の技術を駆使したモデルというよりは、昔からの技術を熟成するようなクルマだと感じていた。
なので、プラグインハイブリッドの「アウトランダーPHEV」がここまで人気が出たことが前々から不思議だった。日本だけではなく、世界的にもヒットしているアウトランダーPHEV。その秘訣は何なのか、今回改めて試乗してみることにした。
アウトランダーPHEVは、すっきりと洗練されたデザインが好印象だ。「ダイナミックシールド」と呼ばれる近年の三菱のデザインはアウトランダーから始まっており、今では「デリカ D:5」や「eK クロス」などにも継承されているが、両者は少しインパクトが強すぎるような気がする。個人的には、アウトランダーPHEVや「エクリプス クロス」などが個性もありつつ、かっこよく見える丁度いいところではないだろうかと思う。
エクステリアやインテリアともに「PHEVです!」感はない。極めて普通の三菱のクルマ。ベースがエンジンのみの普通のモデルということもあるかとは思うが、この奇抜でないデザインも人気の一端を担っている気がする。三菱のクルマは不思議と乗り込んだ時から安心感を感じさせる。包まれているような頼もしさ、それに斬新すぎない車内の雰囲気のおかげで気負わずに自分でも扱えるような気になるというか。
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