【新型フリード購入術】人気はAIR EX。ハイブリッドは元が取れる？ 燃費・装備・価格のリアル

左：CROSSTAR右：AIR

ハイブリッドに人気のオプションを足すと380万円前後に

パワーユニットは1.5Lガソリン（WLTCモード：16.4km/L）と1.5L＋モーターのハイブリッド「e:HEV」（同：25.4km/L）の2種類。

価格はガソリン車のAIRが262万3500円、e:HEV AIRが302万2800円で、その差は39万9300円です。

燃料価格をレギュラー173円/Lとして年間1万km走行の場合、燃料代の差はおよそ3万7000円。単純計算では回収に約11年かかります。

この条件では、燃費差だけで短期間に元を取るのは難しく、静粛性や発進の滑らかさ、環境性能といった日常の快適性を重視して選ぶのが現実的です。

また、総額を左右するのはオプションです。たとえば以下は用途頻度の高い電装まわりの代表例です。

・11.4インチ大画面ナビ：31万200円
・純正ドライブレコーダー 前後車内3カメラセット：7万1500円
・ETC2.0車載器（ナビ連動）：3万1900円

これらを例えば人気グレードの「AIR EX e:HEV（6人乗り・2WD／321万2000円）」に追加すると、諸費用を含めた車両価格の合計は383万6670円になり、なかなかの金額になります（※ボディ色などによる）。

重要なのは、自分の使い方でよく使う装備に優先度を振ることでしょう。ナビをスマホ連携で使う格安なディスプレイナビでも問題なさそうとか、ドラレコは前後＋室内3カメラが必要なのか、ETC2.0の連動機能をどれだけ活かせるかなどです。

使用頻度で仕分けをすれば、無理なく満足度の高い1台に仕上げられます。

（おわり）

（写真：本田技研工業）