ボルボV40、オシャレでお得な2台の限定車
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一、ボルボ・カー・ジャパン
掲載 更新 carview! 文:川端 由美/写真:篠原 晃一、ボルボ・カー・ジャパン
前置きが長くなったが、いよいよ、試乗に連れだそう。「V40 クロスカントリー T4 ノルディック」の車名には、「自然を愛し、自然と共生するスカンジナビアのライフスタイル」という意味がこめられている。実際、ボルボのエンジニアと話すと、自然が身近にあり、高い平等の意識を持ち、民主主義を追求する北欧らしいライフスタイルがクルマの設計にも深く影響を及ぼしている。初代「Aクラス」の横転で一躍有名になった「エルク・テスト」にしても、元々は北欧車メーカーがエルクと呼ばれる大型の鹿との衝突を開発段階から考慮していたことに端を発する。
元々の「V40 クロスカントリー」のコンセプト自体が、黒い樹脂とカラードのコンビのバンパーやシルバーのアンダーカバーを装着したクロスカントリー・スタイルの外観で冒険心をくすぐる一方で、機能面では後席や荷室の広さ、オンロードでの走行性能といった日常での使い勝手の良さに重きが置かれている。
今回、日本には特別仕様として導入される「T4」のFWD仕様は、パリサロンで発表された段階ですでにラインナップはされていた。日本では「クロスカントリー」は、「Rデザイン」と並ぶ「V40」の上級グレードという位置付けもあって、ターボ付き直5ユニットのみが4WDと組み合わされた上級グレードが導入された。
価格帯はノーマルの「V40」と比べて約80万円上がるうえに、本格的な4WD機構を搭載するために重量が増加し、12.4km/Lでは低燃費とは言い難かった。「Rデザイン」も含めた「V40」シリーズのうち、「クロスカントリー」をのぞくすべてが重量税の軽減とエコカー減税の対象となることも気がかりなポイントだった。それが今回、クロカン風の外観はそのまま、燃費性能で定評のあるターボ付き1.6L直4ユニットとFWDの組み合わせを積むことで12万6000円のエコカー減税の対象となった。
ボディカラーは、限定モデルながら、黒、白、パールホワイト、ロウカッパーメタリックの4色から選べる。インテリアは、センターコンソールの化粧板が「クロスカントリー」の特徴である赤銅色と似合うカッパ―ドーンとなる。ハニカムメッシュのグリルや、樹脂バンパーといったマッシブな外観に似合うという観点から選ぶなら、テスト車のカッパーメタリックがイチオシだ。
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