【新常識は700km】新型「リーフ」も「bZ4X」も航続距離を爆上げ。海外勢「アイオニック5」「モデル3」と…使いやすいのはどれ？

テスラ モデル3

テスラを超えた!? 「モデル3」を「リーフ」が“コスパで撃破”

最後に比較するのはモデル3。BEVとしての知名度やブランド力ではリーフの最強のライバルといえる存在です。

全長は4720㎜とアイオニック5に近い大きさですが、全高は1400mm台と低く全幅も1850mmに収まるため、機械式駐車場への対応力では侮れません。

モデル3ロングレンジAWDの一充電走行距離は706km。リーフB7（702km）とほぼ互角ですが、価格は621万9000円とやや高め。

ちなみに、価格がリーフに近い「RWD」（531万3000円）の航続距離は594㎞。ブランド価値や先進機能を考慮すれば納得感はあるものの、航続距離という一点で見るとリーフのコストパフォーマンスが勝ります。

・・・なお、各車の最高出力はおおむね218ps（160kW）前後で、スペック上の性能差はほぼありません。新型リーフとbZ4Xはいずれも150kWの急速充電に対応しており（モデル3・RWDは170kW、ロングレンジは250kW）、インフラ整備の進展とともに実用性はさらに高まるでしょう。

さて結論です。航続距離・価格・ボディサイズのバランスに優れるリーフは、700kmクラブの中でももっとも日常使いしやすいモデルといえそうです。

わずか数年前には500万円台で700km走れるEVなど想像できなかったことを考えると、この進化は驚異的です。BEVが“高価な選択肢”であるというイメージは、いまや過去のものになりつつあります。

（終わり）

（写真：トヨタ、日産、テスラ、ヒョンデ）