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次期メルセデス・SクラスはガラスのAR表示機能やレベル3自動運転にも対応する超デジタル高級車になる

法整備が整えばレベル3が可能な自動運転システムを搭載

Sクラス故に、リアシートにも最大3台のモニターが並び、ここではすべてのパッセンジャーが走るオフィスとしてインターネット経由で事務作業を行うことができる。また「ヘイ、メルセデス!」で起動する音声入力システムは「ヘイ、メルセデス! ラジオでカントリーミュージックを探して、そして近くのイタリアンレストランまで行って!」と連続した2つの指令を理解するようになった。認識学習能力も備わっており、利用者が母国語を使わなくても、これまでよりは理解してくれるようになった。

また、このワークショップでは紹介されなかったが、搭載される自動運転システムはレベル3に相当するもので、法的な制約がなければすぐに作動させることができるという。将来的にはスマホによる自動バレーパーキングも実現可能なはずだ。すなわちインフラの整った駐車場内の入り口でSクラスから降りると、無人のまま指定駐車場所まで行き、帰りは入り口までSクラスが戻ってくるというわけである。暗い駐車場を行ったり来たりする必要がなくなるのだ。

次期Sクラスはジンデルフィンゲンに21億ユーロを投資して完成した近未来的な工場で生産される。もちろんカーボンニュートラルを目指した設備で、年産20万台が可能だ。そしてドイツでは11月にディーラーのショールームに並ぶ。日本での販売スタートは早くても2022年の春になるだろう。

※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。

※2020年7月28日、日本での発売日予想の日付に誤りがあったため修正しました。

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