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次期メルセデス・SクラスはガラスのAR表示機能やレベル3自動運転にも対応する超デジタル高級車になる

エクステリアはキープコンセプトだが中身は大きく進化する

2020年9月にワールドプレミアが予定されている次期「メルセデス・ベンツ Sクラス(W223)」の開発が最終段階を迎え、シュトゥットガルト郊外ではカムフラージュを纏ったプロトタイプが忙しく行き来している。様々な情報をベースに描いたコンピューターイラストを見ると、フルモデルチェンジとはいえ、一層大型化されたグリルとシャープなヘッドライト、そしてブラックアウトされた広いバンパー部分以外、例えばボディ全体のシルエットなどの変化は少なく、少なくともエクステリアデザインに関してはキープコンセプトのようだ。

しかし、中身は大きく進化している。11世代目にあたるこのSクラスの開発は2015年から新しいMRA II(メルセデス後輪駆動アーキテクチャー2世代目)と共にスタートした。フレキシブルな汎用性をもったモジュールのおかげでボディサイズは4cmほど延長され、さらに4WSも採用される。それ以上に注目なのは安全装備で、サイドクラッシュに際してはボディを自動的にリフトアップさせ、ボディ下部の強固なサイドシルで乗員を保護するシステムが導入される。

また、バリエーションに関しては採算面でクーペやカブリオレはキャンセルされ、スタンダード、ストレッチバージョン、AMG、そしてマイバッハの4種類に限定される。一方では環境問題でやり玉に上がるV12エンジンについて、社長のオーラ・ケレニウスは継続搭載すると発言している。

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