新型ディスカバリースポーツに試乗。オン/オフ自在の多用途性
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:篠原 晃一
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走行性能もまたディスカバリースポーツの魅力のひとつだ。メーカーいわく「オフロード性能で他車に劣ることは絶対にない」とのこと。事実、テレインレスポンスと呼ばれる高度な電子制御式4WDシステムに加え、210mmを確保した最低地上高、水深600mmを誇る渡河性能など、ランドローバーの原点である悪路走破性に手抜きをした形跡は一切みられない。
今回は林道程度しか試せていないが、砂利や大きな凸凹でもボディはビクともせず、内装がビビることもなく、サスペンションだけがしなやかに動いて、たしかなグリップと上等な乗り心地を保つ様子と、キックバックを徹底的に封じ込めたステアリングフィールの上質さは感動的ですらあった。オンロード性能の高さを売りにするSUVが増えているなか、こうした特徴は大きな独自性につながる。
一方のオンロード性能にも抜かりはない。悪路ではキックバックを伝えないくせに、オンロード、とくにカーブでステアリングを切り込むと、電動パワーステアリングは掌を通してタイヤのグリップ感をきちんと伝えてくるし、切り始めのリニアリティも絶妙。足も結構粘るから、下りの高速コーナーのような、ドライバーにもっとも大きなプレッシャーがかかってくるようなシーンでも常にリラックスしてステアリングを握っていられる。
驚くほどのスポーツ度は持ち合わせていないけれど、肩から力を抜いて自然に走らせる感覚はとても気持ちがいい。
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