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トヨタ スープラはロードスターの旋回性に500Nmを組み合わせる上級向けFR

ドリフトを卒業したタイム重視のスポーツカー

スープラは86とは全然違う。これについて多田CEは「86と同じものをつくっても仕方ないですからね。86でスポーツカーの楽しさを知ったうちのお客さんのうちの何割かは、もっとスポーツカーの奥深いところを知りたいと感じ始めてくださった。スープラはその受け皿になりたいと思っています」と話す。乗ってみても86よりかなり上級編であることは間違いない。とにかく回頭性にこだわったという。ホイールベースとトレッドの比率がスープラは1.6以下だそうだ。ホイールベースが2470mmだから前後トレッドは1544mm超ということか。原則として数値が小さいほど回頭性がよい。レーシングカートが1.1程度で、マツダ・ロードスターが1.54あたりだから、スープラはロードスター並みに回頭性がよい500NmのFR車ということか。そりゃ運転が難しいわな。

回頭性にこだわったというが、ホイールベースとトレッドの関係性はトヨタが自由に決められるものではない。なにしろプラットフォームはあちらのものを使うのだから。そこに大激論があったと多田CEは言う。「彼らには彼らの理想があるでしょうからね」。多田CEが今回のプロジェクトのためにBMWを初めて訪問したのは12年。最初はこのあたりから議論がスタートしたのかもしれない。

ただ回頭性をよくすればするほど、直進安定性の面で不利になる。ディメンションで回頭性を優先させる一方、直進安定性を確保すべくできる限りの努力をしたそうだ。一番はエアロダイナミクス。徹底的なフラットボトムを目指したほか、サスペンションアームなど、風が当たるパーツにフィンを付けるなどして、整流に努めたという。この辺りは高速道路での試乗の機会を待つしかない。

取材と試乗を通して、スープラはドリフトを楽しむ86を卒業した大人が、今度はグリップの範囲でできるだけスムーズに速く走らせることを楽しむスポーツカーだという印象を得た。エンジンがああである以上、BMWの雰囲気はかなり色濃いが、決して悪いことではない。ターゲットは「ポルシェ ケイマン S」だと多田CEはいう。ATの出来に自信があるそうで、今のところMTの予定はないそうだ。市販が待ち遠しい。

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