【損しないクルマ選び】出来が良くて経済的でいいモノ感もある 自動車ライターが推薦する“国民車候補ベスト3”
掲載 carview! 文:伊達軍曹 23
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これまた、2017年9月デビューという化石のように(?)古い車種を持ち出して大変恐縮ではあるのだが、今なおコレを超えるほどの「安くていい車」は登場していないため、挙げざるを得ないのである。
スズキ「スイフトスポーツ」は、スズキが世界戦略車として作っているコンパクトカー「スイフト」のスポーティ版。ベースとなるスイフトは2023年12月に新型へとフルモデルチェンジされたが、スイフトスポーツのほうは2017年に登場した世代が引き続き販売されている。
スイフトスポーツという車は、ひと言でいうなら「200万円台で買えるポルシェ 911」だ。もちろんポルシェの911とは車体の大きさもエンジン出力も、そしてエンジンの搭載位置などもまったく異なるわけだが、その運転感覚は「911を小さくした感じ」と言える。つまり、車全体のしっかり感が異様に強く、それでいて機敏で、しかし乗り心地は決して悪くないのだ。
911と大きく違うのは、6MT車の場合で216.48万円という信じられないぐらいの低価格っぷりと、WLTCモード燃費17.6km/L(※6速AT車は16.6km/L)というまずまずの燃費性能だ。
もちろん「国民車」を標榜するからには、20km/L以上のWLTCモード燃費であってほしいが、スイフトスポーツの場合は日々の運転を通じて得られる快楽の量がきわめて多いため、その分だけ、燃費は若干大目に見てもいいはず。また前述したとおり、そもそも車両価格が(その品質から考えると)信じられないぐらい安いので、トータルとして見れば普通に安いといえるだろう。
残念ながら、スイフトスポーツのカタログモデルはオーダーを終了しており、2025年3月現在「ファイナルエディション」のみ購入可能。代わって販売中の特別仕様車「ファイナルエディション」も人気が集中しいつまで買えのかわからない。買えるうちに買っておきたい国民車候補であるが、いざとなれば中古車も豊富に流通しているので安心である。
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