S耐富士24hで見えた「水素技術」と「カーボンニュートラル」の現在地。GRが耐久レースに挑み続ける意味
掲載 更新 carview! 文:編集部 1
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(2)充填時間の短縮では、水素充填の速度と安全性を向上させた「新充填バルブ」を投入した。
従来のものは流路面積の拡大に限界があり、密閉性にも課題があったそうだが、新たなバルブのおかげで充填スピードは約3割も向上。さらに、アクチュエータが不要になり2kgの軽量化を達成しながら、密閉性を向上させたという。
そのほかにも、水素を供給する岩谷産業が、なるべく低い温度で水素充填を行う技術を開発し、水素密度を高めた結果、わずかながら航続距離が伸びたという。このように、S耐を通じ様々なメーカーが一緒になってトライ&エラーを繰り返すことで、水素社会の実現に向け山を一歩一歩登っているのである。
TGRによると、今後は-253℃に冷やされた液体水素燃料のタンク内に超電動モーターを仕込むことで、さらなるパッケージの向上と航続距離のアップを狙っているということだ。
なお、CNという言葉が出てきたのは割と最近のことだが、トヨタは水素の燃焼に10年前から取り組んでいる。S耐がなければ日の目を見なかったかもしれないような次世代の技術が、トヨタの中にはゴロゴロと転がっており、それが次代の競争力につながっていくのである。
そして、レースという公衆の前でその技術をアピールすることで、水素社会への実現に向けての機運を高める効果もある。実際に今年の富士24時間レースは、多くの観客が足を運びレースを楽しんでいた。観客の数は年々増えている。
そして、建設機械大手であるコマツとトヨタによる水素燃料電池ショベルカーの展示などもあり、関係者も大勢訪れていた。水素社会実現に向けては法整備もまだまだ追いついていないのが現状で、技術だけでなく課題も広く公衆に知らしめることで実現に向けての“仲間づくり”も同時に行われているのである。実際ショベルカーの移動・展示には行政への煩雑な申請と認可が必要だったそうだ。
(次ページに続く)
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