日産の新バッテリー工場建設中断で暗雲? それでも軽BEVのパイオニア「サクラ」の新型が必ず登場すると言えるワケ
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 33
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新工場の建設が白紙となったことで、次期型サクラの登場を不安視する声も見られます。一方、前出のある業界関係者は「それでも、次期型サクラは必ず登場する」と話します。
「まだまだ販売台数の少ないBEVにとって、実際のユーザーから得られるフィードバックは、非常に価値があるものです。
そういう意味で、すでに10万台近い軽BEVを販売してきたという実績は、日産にとって大きな強みとなります。
次期型サクラをリリースしないということは、こうした強みを捨て去ることにほかなりません。
また、LFPバッテリー工場の建設は白紙となったものの、それはあくまでLFPバッテリーの自社生産を断念したという意味であり、次期型サクラをはじめとするBEVの開発が完全に白紙になったわけではないと思います。
おそらく、サクラのバッテリーを生産しているAESCジャパンなどからの調達を検討するものと考えられます。自社生産ではなくなることにより、日産の収益構造には少なくない影響があると思います。
また、次期型サクラの登場時期や価格設定も多少見直されるかもしれません。しかし、次期型サクラが登場すること自体に変化はないと見ています」
サクラに対するユーザーの声を見ると、走行性能や内外装の質感の高さを評価する声が少なくありません。
これまでは「BEVであること」自体が大きな価値となっていましたが、軽BEVの選択肢が増えれば増えるほど、それ以外の部分で価値を創出する必要があります。
そういった意味でも、市場から多くのフィードバックを得られているサクラには一日の長があります。現時点では、その詳細が明らかにされていない次期型サクラですが、日産復活を象徴するモデルとなるのかどうかに期待です。
(終わり)
(写真:日産、ホンダ)
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