アウディQ2の本命グレード1.0Lターボ試乗。積極操作でキビキビ走る楽しさ
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:市 健治
掲載 更新 carview! 文:佐野 弘宗/写真:市 健治
アウディQ2は上級の1.4 TFSIをベースにした「ファーストエディション」が先行上陸した。ただし、1.0リッター3気筒ターボを積む1.0 TFSIが「日本市場の本命にして売れ筋」になるであろうことは、アウディジャパンも明確に認めるとおりである。その本命たるQ2の1.0リッター車には、299万円という戦略価格をかかげる素の「1.0 TFSI」と、その上級モデルとして「1.0 TFSIスポーツ」があり、今回の試乗車は後者である。
素の1.0 TFSIが上級のスポーツに対して、内外装の装備が省略もしくはグレードダウンするのは当然である。ただ、衝突低減自動ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなどのアドバンスドセーフティ機能が、素の1.0 TFSIではオプションでも装着不可なのは、このクラスの最新モデルとしては考えモノなのは事実。
そんな素の1.0 TFSIは、300万円切り……という目を引く価格で、潜在顧客をショールームに引き寄せる“ツカミ”の役割が最大の任務であることは否定できない。実際、アドバンスドセーフティ系以外の装備内容でも、素の1.0 TFSIにLEDヘッドライトやスマートキー、リアカメラ……といった(スポーツで標準化されている)装備をオプションで盛っていくと、あっという間に364万円のスポーツより高価になる。
つまり、素の1.0 TFSIはオプションを一切追加せず、簡素な仕様のまま割り切って乗らないかぎり、正直なところ、あまり買い得感はない。Q2の本命は厳密には1.0 TFSIスポーツの一択……というのが、アウディジャパンの本音ということだ。
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