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コンチネンタルGT V8 W12と走りはどう違う?

ベントレーの燃費向上策

世に君臨する高級車ブランドのひとつの頂きにあるベントレー。W.O.ことウォルター・オーエン・ベントレーなるエンジニアが1919年にロンドンに設立したスポーツトゥアラーを得意とするメーカーで、1920~30年代にルマン24時間で5勝したことによって一躍その名を高めたが、長い歴史を持つ有名自動車ブランドの例に漏れず、様々な紆余曲折を経た後、現在はフォルクスワーゲンの傘下にあるのは事情通ならご存知のとおりだ。

そのベントレーの今日のプロダクツには、大きく分けて2つの流れがある。そのひとつは、長い間ロールスロイスの傘下にあった歴史を内包する純イギリス仕立てのモデルレンジで、去年から日本市場にも導入されているミュルザンヌがその最新の一台だ。もうひとつは、親会社の製品をベースに仕立てられたモデルレンジで、2ドアのコンチネンタルGT、そのオープンバージョンであるGTC、それに4ドアのフライングスパーがそれに当たる。

それら2つのモデル系列は、搭載しているエンジンもまったく異なる。純イギリス系のミュルザンヌは、ロールスロイス傘下時代からの伝統を受け継ぐ古典的なOHVヘッドの6.8リッターV8ツインターボで後輪を駆動する。一方のコンチネンタル系は、VW/アウディ系の6.0リッター4カムW12ツインターボによって4輪を駆動する。ただし今や、クルマのCO2排出量の削減、すなわち燃費の向上が避けてとおれない命題となっているこの時代、大型の高級車といえどもエンジンのダウンサイジングが求められる状況にある。

そこでベントレーが採った方策のひとつが、コンチネンタル系にV8エンジン搭載モデルを追加することだった。そのなかの代表的なモデル、コンチネンタルGT V8が本国から急きょ日本に飛来、クローズドコースで試乗ができたので、その模様を報告しよう。

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