ホンダF1の「怖～いハナシ」創成期の不幸な事故と黄金期の黒星にまつわる「奇妙な縁」後編

マクラーレン・ホンダの全戦全勝を阻んだ因縁のドライバー

　1988年のF１世界選手権はマクラーレン・ホンダが全戦全勝に王手をかけていましたが、第12戦イタリアGPで2名いるドライバーのうち、アラン・プロストはマシントラブル、残るアイルトン・セナも残り2週を残して周回遅れの他チームのマシンと接触事故を起こしてリタイヤしてしまいました。

ある意味、マクラーレン・ホンダにとっては不運に見舞われた戦いでしたが、セナの事故の相手というのが、20年前のフランスGPにおいてホンダRA302で事故死したジョー・シュレッサーの甥という因縁がありました。

Comments

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本田宗一郎さんの考えは水冷エンジンとは言っても、ラジエターを介在した空冷エンジンと言う考えだったようです。確かにラジエターを冷やすのは風(⁠空気)なので、理論上は間違ってはいませんが、レーシングエンジンの発熱量は半端なく、これを空気だけで冷却できるはずがない。この年、301に集中していればチャンピオン取れたと言われています。
もう一度のチャンスはオールホンダで臨んだ時、突然のF-1撤退でチーム名もブラウンGPとして参加した年。圧倒的な力でチャンピオンになった。あの時、F-1撤退もう1年待っていたらオールホンダでチャンピオンだったのに、って思います。

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イタリアGPでセナと絡んだジャン・ルイ・シュレッサーは叔父の件から嫌日なのか後年パリダカで増岡氏への反則妨害等、日本のファンから嫌われる存在になってしまいました。
ちなみにF1のコンストラクターとしても有名なリジェのマシンには創設者ギ・リジェが、親友であったジョー・シュレッサーを偲びマシンネームに彼の頭文字JSを使っています