【あの頃、あいつの加速はイカれていた】初代日産「シーマ」は海外ライバルをも凌駕する爆速サルーンだった
掲載 更新 carview! 文:横田 宏近 73
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1988年、国産車の歴史が変わった。日産が送り出した「シーマ」は、単なる高級車ではない。
まるでスポーツカーのような速さを誇り、スペックは当時のメルセデスやBMWすら凌駕した。高速道路で後続車を置き去りにし、「シーマ現象」と呼ばれる社会現象を巻き起こしたのだ。バブルの夢を乗せた最強サルーン、その衝撃の実力とは?
当時、国産高級車の代表格だった「セドリック」と「グロリア」の上級バージョンとして企画されたシーマは、デビューと同時に「シーマ現象」と表現されるほどのブームを巻き起こした。
ボディはパーソナル指向の4ドアハードトップで、伸びやかな3ナンバーボディだった。シーマが発表された1988年1月は、まだ3ナンバー車に対し、抑制目的な高額の自動車税が課されていた時代だ。そのため3ナンバー専用ボディはまだ少なかった。当時3ナンバー規格だったのは、フォーマルカーの頂点、トヨタ「センチュリー」や日産「プレジデント」などごく少数だった。
クラウンをはじめ、セドリック、グロリアの3ナンバー車は、ボディそのもののサイズは変えずモールの取り付けや大型バンパーを装着することで、5ナンバーサイズを3ナンバー規格にしたものだったが、シーマは専用設計の存在感溢れるスタイリングでユーザーを魅了。スリーサイズは全長4890mm×全幅1770mm×全高1400mmを誇った。
ボディの幅をゆったりと取った安定感のあるフォルムは、イタリアのカロッツェリアが担当したと言われている。クロームパーツに頼ることなく、フォルムそのものを磨き込むことで高級感を表現したデザインの完成度は高く、欧州車と共通の塗料を採用した深みのあるボディカラーも独特の個性を発散した。
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