ボルトだけではない! 入魂のアメリカンSUV
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸(トラバース)、篠原 晃一(SRX)
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:中野 英幸(トラバース)、篠原 晃一(SRX)
不肖小沢、実はここ何年かの「アート&サイエンス」なデザイン路線のキャデラック、心底カッコいいとは思っておりませんでした。いや、独特のエッジの効いたフォルムといい、角張ったブーメランのようなグリルといい、いいセンいってるんだけど、どこかピンとこない…なんか惜しい! それが正直なところだったのだ。
だけどこのSRXクロスオーバー、いいじゃないですか! いつものエッジ感に加え、SUVが持つ塊感も兼ね備え、特にサイドのモダンなクビレがいい。クーペやセダンに感じるオヤジっぽさというか、野暮ったさが見事に取り去られている。
しかもインテリアの質がメチャクチャ高い。写真でどれだけ伝わるかは定かでないが、上質なメタリック風素材でダイヤモンド型を形成しているインパネといい、ツヤのある本革をふんだんに使ったダッシュボードといい、これ見よがしなアメリカンな押し出しがあって、オーセンティックなBMW、メルセデス的なヨーロピアン高級車とはひと味違う。
言わば“ハリウッドセレブっぽい”のだ。走りに関しても269馬力の3リッターV6がもたらすパワーや乗り心地、ブレーキのタッチは独特で、ヨーロピアンとは違った気持ちのいいソリッドさがある。お値段はほぼ550万円と安くはないが、気に入る人は気に入るはず! …そう思える、久々のモダンアメリカンSUVなのだ。
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