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インプWRX、4ドア試乗 MCで走りが大きく変化

先代モデルのオーナーも待望の4ドア

もともと、インプレッサWRX STIはWRC(世界ラリー選手権)に参戦するためにスバルが送り込んだマシンのベースモデルだった。現在、スバルはWRC参戦を休止しているものの、現行モデルのインプレッサがデビューしたときに先代モデルの4ドアから5ドアにボディを変更。WRCはタイトなコーナーが連続する場面が多いだけに、リアのショートオーバーハング化による旋回特性の向上が目的だった。

ただ、先代モデルまでは4ドアが基本(2ドアクーペもあった)だったため、現行モデルが5ドアとなったことで行き場を失ってしまったユーザーが少なからず存在していたようだ。そんな背景があり、2010年4月のニューヨークショーにスバルは4ドアのWRX STIをデビューさせた。成り立ちとしては、現行モデルに追加投入されたインプレッサの4ドア版であるアネシスのWRX STI仕様ということになるが、同時にマイナーチェンジも実施されたので走りの進化も期待していた人は多かったに違いない。

ニューヨークショーの展示モデルを写真で見たときにはアネシスに無理やりバトルスーツを着せてしまったような印象を持っていた。だが、2010年7月から販売が開始されたWRX STI 4ドアは、過激さをあえて控えめにする市場の傾向の中で存在感が極めて高くバトルスーツもサマになっている。エコカー一辺倒になっている世の中に、カンフル剤をブチ込んだような迫力もある。しかも、ボディサイズが全長4580mmと大きすぎないので、行き場を失っていた先代モデルのユーザーは願ったりかなったり。先代モデルのレガシィユーザーの興味の対象にもなっているはずだ。

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