アストン・ラピード試乗 スポーツカー足りえたか
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:アストンマーティン
あれは2006年6月のことだった。その年のル・マン24時間のGT1カテゴリーにDBR9を送り込んだアストンマーティンは、シボレー・コルヴェットと激戦の末、ちょっとしたトラブルに足をすくわれてカテゴリーの1位をコルヴェットに持っていかれてしまったのだが、そのレースを観戦したあと、僕らはV8ヴァンテージとDB9の2台を駆ってル・マンを発ち、英仏海峡をフェリーで渡って一気にイギリスまで走っていった。そこで、僕にとって2度目になるゲイドンのアストン本社を訪問した際、ウルリヒ・ベッツCEO=社長へのインタビューで出てきた話のひとつが、ラピードのことだった。
そのときベッツ社長が、ドイツ語訛りの入った早口の英語で僕らに話してくれたのは以下のような内容だった。今後のアストンマーティンの市販モデル計画のなかに、ラピードという名の4ドアモデルがありましてね、ご存じのとおりポルシェも4ドアを開発中ですが、われわれはラピードをポルシェの4ドアより一足先にデビューさせる予定です。ということは2009年の前半ですか、と僕。そのとおり、とベッツ社長。なんたるヤル気となんたる開発スピードの速さか、とそのとき思ったが、実際にはそうはいかなかった。ラピードはポルシェ・パナメーラに半年ほど遅れて世に出たのである。だが、その間にフォードによるアストン売却劇があり、さらにそのあとリーマンショックを契機とする経済危機が自動車業界を直撃するという事態もあったのだから、計画に半年強の遅れで発売に漕ぎつけたというのは、アストン規模のメーカーとしては大健闘したといえるのではないか。
そして今年2月、スペイン東南部、地中海に面した芸術の街、というより上質で美味なオレンジの本場として知られるヴァレンシアを舞台にして、ついにラピードのワールドプレミア試乗会は開かれたのだった。
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